自己PRの締め方で採用を近づける!ライバルに差をつける強みの伝え方と例文

自己PRは、中身がしっかりしていても、締め方で内容が曖昧になってしまい伝えたいことが十分に伝わらない場合があります。アピールしたい内容をしっかり伝え、他の応募者に差をつけるためにも、自己PRの締め方は特に意識したいポイントです。本記事では、自己PRの締め方の重要性、採用を近づける締め方のポイント、役立つ例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。
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自己PRの締め方が合否に深く関わる
自己PRは、締め方によって与える印象が大きく変わります。人間は、最初と最後に受けた情報を記憶しやすい傾向があります。それは、企業の人事や人事権を持つ役職者であっても変わりはありません。自己PRは、採否を左右する情報となりやすいため、十分に考えて記入することが求められます。曖昧な表現ではなく、明確にまとめることが大切です。
採用担当者が自己PRから読み取る3つのこと
企業の採用担当者は、自己PRから主に3つの内容を読み取ります。具体的な内容について、以下で詳しく解説します。
企業とのマッチ度
企業は「求める人材像」に適しているかを重視すると同時に、志望度の高さも重要な判断基準としています。入社を希望していても、企業の求める人物像と合致しなければ採用にはつながりにくいでしょう。
そのため、企業の採用ページや説明会などを活用し、求める人材像を理解することが大切です。しっかりと企業研究を行うことで自己PRの説得力が増し、採用担当者の目に留まりやすくなります。
客観的な自己理解
自己PRは自分の強みをアピールすることが重要ですが、その内容を客観的なエピソードで裏付けることが求められます。単に「私はリーダーシップがあります」と述べるだけでは説得力に欠けてしまうため、具体的な経験を交えて伝えることが大切です。正確な自己理解によって企業からの信頼を得やすくなり、より魅力的なアピールにつながります。
論理的な思考力
自己PRには論理的な思考力が求められます。採用担当者は、自己PRを通じて相手に理解される説明力を評価しています。入社後の社内会議やプレゼンテーションの場面では、論理的に説明できるスキルが必要不可欠です。そのため、自己PRも相手が理解しやすい構成でまとめ、明確に伝えることを意識しましょう。
自己PRの締め方がもたらすメリット
自己PRの締め方にこだわることのメリットを2つ紹介します。
採用担当者に好印象を与えられる
自己PRによって、採用担当者に好印象を与えられることは大きなメリットです。応募企業への熱意や入社意欲を含めた締め方は、採用担当者に好印象を与え、評価につながりやすくなります。企業研究を踏まえた具体的な締め方にすることで、他の応募者との差別化が可能です。
強みを効果的に伝えられる
自身の強みを効果的に伝えられるのも自己PRのメリットです。自分の強みを論理的かつ簡潔に伝える締め方にすることで、採用担当者は根拠を理解しやすく、評価がスムーズになるでしょう。要点を絞った締め方になっていると、論理的な思考力を示す証拠となります。
自己PRの締め方で押さえるべき4つのポイント
自己PRの締め方として、押さえておくべき4つのポイントを解説します。
高い志望意欲のアピール
志望意欲の高さを示すことで、主体的に仕事へ取り組む姿勢が伝わり、企業から魅力的な人材と評価されやすくなります。特に、入社後の成長や貢献のビジョンを具体的に伝えることが重要です。企業は人材の定着を重視するため、将来の活躍を見据えた自己PRは、強い志望意欲のアピールにつながります。
強みの活かし方を明確に示す
強みを伝えるだけでなく、仕事でどう活かせるかを具体的に示すことも重要です。締めくくりに活用方法を加えると、採用担当者が働く姿をイメージしやすくなります。また、客観的かつ具体的な説明を心がけることが大切です。企業にとっての採用メリットが明確になれば、選考通過の可能性も高まるでしょう。
企業にどう貢献できるかを伝える
自己PRでは、強みを述べるだけでなく、それが企業にどう役立つかを伝えることが重要です。単なる自己紹介や自慢にならないよう、企業理念や目標に基づき、自分の強みをどう活かせるのか具体的に示しましょう。入社後の活躍イメージを明確に伝えることで、企業にとっての採用メリットが分かりやすくなり、より説得力のある自己PRになります。
書き始めと締めを統一する
自己PRの書き始めと締めを統一することに留意しましょう。冒頭と結びで最も伝えたい内容を強調するのは、心理学的な「初頭効果」と「親近効果」を踏まえたものになります。後述するPREP法を用い、特に結論(アピールポイント)を冒頭と締めで繰り返し明確に伝えます。
効果的にアピールする自己PRの締め方
採用の確率を上げるためには、効果的なアピールが必要です。ここでは、自己PRの締め方について詳しく解説します。
アピールポイントを絞って強調する
自己PRの締めでは、強みを再度強調し、採用担当者の印象に残るようにすることが大切です。多くのエントリーシート(ES)が提出されるなかで、内容が似通ってしまうことも少なくありません。強みを複数挙げるとアピールが分散し、印象が薄くなる可能性があります。1つに絞って具体的に伝えることで、より説得力のある自己PRになります。
企業に貢献できるポイントを示す
企業に貢献できるポイントを示して自己PRを締める方法も有効です。自身の強みを業務への貢献と結びつけて、自己PRを締めるようにしましょう。そのためには、企業に関連する貢献ポイントを明確にする必要があります。言いたいことを伝えるだけでなく、企業が求める人材像を意識して、採用担当者に響く内容にすることが重要です。
根拠を示してアピールする
自己PRで、根拠を示してアピールする方法は、採用担当者に響く可能性が高くなります。ただし、根拠の断言や誇張は説得力に欠けたり、信頼を損ねたりする原因となるので注意しましょう。まだ取得していない資格であるのに、取得済みであるかのように記載することは虚偽であり、不信感を招く可能性があります。事実に基づいた内容のみを記載することが大事です。
自己PRの締め方は「PREP法」で書くのがおすすめ
自己PRの締め方として、PREP法の活用がおすすめです。PREP法は、結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)の順に書く方法です。最後のPoint(結論)が自己PRの締めになります。以下でPREP法を詳しく解説します。
結論(Point)
はじめに結論を伝えることで、相手は内容の全体像を掴みやすくなります。結論を後回しにすると、何を伝えたいのか分からなくなるケースが少なくありません。相手だけでなく、記入している自身も混乱しやすくなるでしょう。
理由(Reason)
自己PRで強みをアピールする際に、具体的な根拠を述べれば説得力と信頼性が向上します。強みの根拠となる理由を伝える際には、因果関係を意識することが大事です。論理を飛躍させると相手に伝わりにくくなったり、誤解を招いたりします。
具体例(Example)
具体例を記載することで、相手はイメージしやすくなります。実際に経験した課題解決や成功体験を具体的に示すことが重要です。具体例には、数字や事実などの定量的要素を加えることで、説得力を高められるため納得感を得られるでしょう。
結論(Point)
自己PRの最後に結論を再度記載することで、自身の強みを改めて印象付けられます。その強みをどのように企業で活かすかも加えることが大事です。採用担当者がイメージしやすいように、強みがどのような部署で発揮できるかも記載しましょう。
自己PRの締め方の例文
自己PRの締め方は例文を参考にすると分かりやすいでしょう。ここでは、4つの例文を紹介します。
向上心をアピールする締め方
向上心を強みとして伝える際は、具体的なエピソードで裏付けることが大切です。
【例文】
私の強みは向上心です。学生時代にTOEIC900点以上を目指し、達成しました。その後、留学を目標に掲げ、学業やサークル活動と並行してアルバイトで資金を貯め、7か月のアメリカ留学を実現しました。この経験を活かし、まずは貴社の営業として一人前になり、将来的には海外事業で海外営業として活躍したいと考えています。
最後に「貴社での目標」を明確に伝えて印象付けます。
誠実さをアピールする締め方
誠実さを伝えるには、継続的な取り組みのエピソードを交えましょう。
【例文】
私の強みは誠実さです。被災地支援のボランティア活動を3年間続け、被災地の方に寄り添いながら地道な努力をする大切さを学びました。土砂をバケツに入れ掻き出す作業では単純作業が続き心身共に辛い状況でしたが、周りのボランティアの方や被災地の方とコミュニケーションを取り、地道に取り組みました。この姿勢を活かし、貴社のお客様や同僚から信頼される存在として貢献したいと考えています。
継続的な努力を示すことで、誠実な姿勢が企業でどのように役立つかを明確に伝えましょう。
協調性をアピールする締め方
協調性を強みとして伝える際は、チーム全体によい影響を与えたエピソードを交えることが重要です。
【例文】
私の強みは協調性です。研究室では、情報共有を促進する仕組みを提案し、チーム全体の研究効率を向上させました。貴社でも、協調性を活かし、チームの目標達成に貢献したいと考えています。
チームワークを重視する企業に対しては、具体的な貢献イメージの提示により、採用後の活躍をより明確に伝えられます。
分析力をアピールする締め方
分析力を強みとして伝える際は、データや成果を交えて説得力を高めましょう。
【例文】
私の強みは分析力の高さです。学生時代にサークルで行ったイベントの参加者動向を分析し、課題を抽出しました。その改善策を実行した結果、参加者数を15%増加させることに成功しました。市場を分析し課題を改善する策を考え行動する力を貴社のマーケティング事業で活かし、クライアントの課題解決の道しるべとなれる存在に成長したいと考えています。
具体的な成果と企業での活かし方を伝えることで、採用担当者に強い印象を与えられます。
自己PRの締め方で特に注意すべきポイント
自己PRの締め方には、注意すべきポイントがあります。ここでは、特に注意すべきポイントを紹介します。
ネガティブな締め方にしない
自己PRを締める際には、ネガティブな表現で終わらせないようにしましょう。たとえば、自身の未熟さを記載したり、足りない部分が多いと記載したりすれば、採用担当者に不安を与えかねません。「貴社で成果を出せる」というポジティブな表現を心がけましょう。
定型文だけの締め方にしない
自己PRの締め方には、複数の定型文があります。しかし、定型文だけで終わる締め方は一般的であるため、採用担当者には響きにくいでしょう。定型文を使う場合は、具体的な要素を加えることが大事です。
過剰なアピールはしない
過剰なアピールをしないことも、自己PRの締め方の重要なポイントです。壮大な目標や非現実的な内容は避けて、実績や経験をもとに現実的な内容を記載するようにしましょう。根拠がなければ、無責任や虚偽の内容として受け止められる可能性もあります。
まとめ
自己PRは、採用の合否に深く関わるものであり、採用担当者に響く内容にすることが重要です。自己PRの締め方のポイントを押さえて、自身の強みをしっかりアピールしましょう。
自己PRに関しては個別面談でも多くのご相談をいただく項目となっています。
ご相談が多いためコラム記事でも、今回の自己PRの締め方の記事の他にも、自己PRについて細かく解説をしています。ぜひ、合わせて目を通してみてください。
また、コラムだけでは何となくコツはわかるけど自分の自己PRに落とし込むとうまくいかないというケースもでてくると思います。そんな時はぜひ、キャリアアドバイザーとの個別面談を活用してみてください。効果的なアピールができる方法を一緒に考えていきましょう。