エントリーシートで学歴を書くときのルールや注意点!よくある疑問も解決

エントリーシートは、就職活動の際に学生が企業に提出する応募書類のひとつです。エントリーシートには学歴を記載する欄がありますが、どの範囲の学歴をどのように書けばよいか分からない人もいるでしょう。本記事では、エントリーシートで学歴を記載する際の正しい書き方やルール、注意点などを解説します。ぜひ参考にしてください。
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学歴を記載するエントリーシートとは?
学歴などを記載するエントリーシートについて、概要や履歴書との違いを解説します。
エントリーシートの概要
エントリーシートは、就職活動の際に学生が企業に提出する応募書類のひとつです。採用担当者は選考の第1段階として、エントリーシートに記載された学歴や、個人の特徴やスキルを確認します。
エントリーシートと履歴書との違い
エントリーシートは、おもに選考段階で使用される書類です。企業側は学生時代の取り組みや入社への意欲など、選考で把握したい内容をエントリーシートの質問項目に設定しています。履歴書は、就活生の個人情報を把握するための書類です。履歴書には、連絡先や学歴、資格といった基本的な情報を記載します。
企業はエントリーシートの学歴を重視する?
企業がどのようにエントリーシートの学歴を重視しているかを、他の判断基準にも触れつつ解説します。
学歴よりも重視される項目がある
学歴が判断基準となるケースも確かにあります。ただし、多くの企業がエントリーシートで見ているのは、自社の文化や理念との適合性や、入社に対する熱意の高さなどです。
例えば、個人の性格や価値観といった人物像を把握するために、自己PRの内容を重視する企業があります。困難を乗り越える姿勢や粘り強さなどを確認するため「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を重視する企業も見られます。
エントリーシートの学歴はどこからどこまで?
エントリーシートで記載する学歴の範囲を解説します。基本的には、中学校卒業から始め、最終学歴または在学中の学校まで記載してください。
学歴は中学校卒業から記入する
エントリーシートの学歴欄は、原則として中学校卒業から記載します。高校以降については入学・卒業の両方を記載します。なお、企業によっては記載する学歴の期間を具体的に指定している場合があるため、応募要項を事前に確認し、指示に従って記入してください。
最終学歴または在学中の学校まで記入する
エントリーシートの学歴欄は、最終学歴もしくは在学中の学校までを記載します。履歴書では現在の状況を「在学中」と表記します。しかし、エントリーシートでは「令和○年3月 ○○大学□□学部△△学科 卒業見込み」のように「卒業見込み」という表現を使うのが一般的です。
エントリーシートの学歴の書き方
エントリーシートの学歴の書き方について、年号や学校名・学科名など基本的なルールを解説します。
年号は西暦と和暦のどちらかに統一する
年号の表記は、西暦・和暦のどちらを選択しても、採用担当者に与える印象に差はありません。ただし、エントリーシート全体を通じて一貫した表記を心がけましょう。西暦と和暦が混在した記載は統一感を欠き、配慮が不足していると受け取られる恐れがあります。
学校名や学科名などは正式名称で書く
学校名や学科名などの名称は、必ず正式名称で記載してください。略称の使用はマナー違反として捉えられる場合があります。特に中学校や高校の都道府県立・私立・市立といった設置者の区別、大学の所属学科の記載漏れには注意が必要です。なお、大学については設置者の区別を明記する必要はありません。
入学と卒業は両方書く
高校以降の学歴は、以下のように入学と卒業の年月日を2行に分けて記載します。
- 令和○年4月 ○○大学□□学部△△学科 入学
- 令和○年3月 ○○大学□□学部△△学科 卒業見込み
最後は一行空けて「以上」で終わる
学歴を全て記載したら、一行空けて「以上」と右に寄せて記載します。学歴は詰めて記載しますが「以上」に限っては一行空ける必要があるため注意しましょう。
エントリーシートで学歴を書くときの注意点
エントリーシートで学歴を書くときの注意点を解説します。
嘘偽りなく正確に書く
大前提として、エントリーシートに虚偽の内容を書いてはいけません。学歴の虚偽はもちろんのこと、志望動機や自己PRにおいても嘘偽りなく書きましょう。
休学した場合は休学理由や現在の状況を書く
休学した期間が1年を超える場合は、休学の理由と現在の状況を記載する必要があります。現時点では問題なく業務に従事できる状態であることを、採用担当者に明確に伝えるためです。
例えば、病気の場合は「現在は完治しており、業務への支障や制限はありません」などと記載しましょう。ただし、1年以内の休学の場合で進級に影響が出なかった場合は、休学した事実自体を記載する必要はありません。
省略言葉に注意する
「同上」のような省略言葉は手抜きと捉えられかねないため、避けるのが無難です。同じ学校名・学科名を何度も書くのは面倒かもしれませんが、正式な記載により熱意や誠意が伝わります。「高校」「中退」なども省略言葉であるため「高等学校」「中途退学」と記載しましょう。
転学・編入は「中途退学」「入学」を2行で書く
転学した人は、入学した大学と卒業した大学が異なります。以下のように、中途退学と入学を2行に分けて書きましょう。
- 令和○年○月 △△大学△△学部△△学科 中途退学
- 令和○年○月 ○○大学□□学部△△学科 入学
留学は「留学期間・国・学校名」を書く
留学した場合は、留学期間(年月)と留学先の国名と学校名を書く必要があります。ただし、1年未満の留学の場合は学歴として認められないため、休学と同じく学歴欄に書くべきではありません。学歴欄への記載は避け、自己PR欄などに留学経験を記載しましょう。
就職後に大学入学した場合は学歴と職歴を分けて書く
就職後に大学に入学した場合は、学歴と職歴を分けて書く必要があります。学歴と職歴の双方を確認してもらえると、採用担当者に経歴が正しく伝わります。なお、職歴欄はあくまでも正社員や契約社員としての経歴を記載するものです。アルバイトや長期インターンシップの履歴は職歴に記載しません。
エントリーシートで学歴を書くときのQ&A
エントリーシートで学歴を書く際に、疑問を感じやすいポイントについて解説します。
手書きでないとだめ?
エントリーシートは、企業から指定された形式での提出が基本です。企業から指定がない場合は、手書きでもパソコンで作成したものでも構いません。手書きのエントリーシートは、熱意や誠意のアピールに効果的です。ただし、きれいな字を書けるか不安な場合は、採用担当者が見やすいようパソコンでの作成も検討しましょう。
浪人・留年も書く必要がある?
浪人や留年は書かなくても構いませんが、履歴や年度を偽った記載は避けるべきです。留年した場合は面接で理由を聞かれることもあるので、回答を準備しておきましょう。
学校名や学科名が長くて1行に収まらないときは?
エントリーシートでは、正確かつ丁寧な記載が求められます。正式名称が長い学校名や学科の場合は、省略したり文字を小さくしたりせず、2行に分けて書きましょう。2行に分ける場合は、2行目の冒頭を1文字分空けると、続きであることが伝わりやすくなります。
学校名や学部・学科名が変わったときは?
在学時から現在にかけて学校名が変わったときは、以下のように、当時の情報を記入した横にかっこ書きで変更後の情報を記入します。
- 令和○年○月 △△大学△△学部△△学科 入学(現○○大学)
学部や学科名が変わった場合は、変更後の名称を書かなくても構いません。
学歴を間違えた、書き忘れたらどうするの?
エントリーシートの提出後に学歴の誤りや記載漏れを見つけた場合は、速やかに企業へ連絡する必要があります。企業の採用担当者や窓口に連絡し、不備の内容を伝えて指示を仰いでください。
エントリーシートの提出前であれば、正しい情報に直してから提出しましょう。ただし、提出まで時間がない場合や予備のエントリーシートがない場合は、二重線と修正印で対応するという手もあります。
現在在学中の学歴の書き方は?
現在在学中の場合は「卒業見込み」「修了見込み」であることを明記しましょう。大学の場合は、以下のように記載します。
- 令和○年○月 △△大学△△学部△△学科 入学
- 令和○年○月 △△大学△△学部△△学科 卒業見込み
大学院の場合は、以下のように記載します。
- 令和○年○月 △△大学大学院△△研究科△△専攻 入学
- 令和○年○月 △△大学大学院△△研究科△△専攻 修了見込み
エントリーシートで学歴を書くときのコツ
エントリーシートで学歴を書くときのコツについて、元号と西暦を調べる方法と、添削を受けるメリットに関して解説します。
元号と西暦は一覧表を使うと便利
学歴の年度などの計算が面倒な場合は、オンラインで公開されている入学・卒業年度の自動計算表や、元号と西暦の一覧表などのツールが役立ちます。学歴の年度を間違うと、採用担当者にマイナスの印象を与え、学歴詐称を疑われる恐れすらあります。慎重に年度を調べましょう。
添削をしてもらうと安心できる
近年は、学生向けの就職活動サポートサービスや就職エージェントが普及しています。これらに登録すると、エントリーシートの書き方はもちろん、面接のサポートを行ってもらえる場合があります。また、学校のキャリアセンターもうまく活用してみましょう。エントリーシートの添削を依頼すると、客観的な視点を取り入れることができ、よりよいエントリーシートの作成につながるでしょう。
まとめ
エントリーシートの学歴は、基本的に中学校卒業から始め、最終学歴または在学中の学校までを記載します。入学・卒業の年度や、省略言葉などに注意して丁寧にエントリーシートを作成しましょう。
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