2025.07.09

面接時のノックの回数は2回・3回・4回のどれ?マナーや流れも解説

就職活動の面接では、入室前後の印象も大切です。面接会場に入室する際にはノックをしますが、ノックの正式な回数がわからないという人も多いでしょう。そこで、この記事ではノックのマナーや好印象を与える面接の流れ、面接の際に起こり得る場面について解説します。

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目次

面接時のノックの回数にもマナーがある

世界には会談などで通用する儀礼としての国際儀礼があり、プロトコールマナーと呼ばれています。プロトコールマナーは、世界標準公式マナーとも訳されます。プロトコールマナーにおけるノックの回数は4回です。しかし、日本の面接においてはノックの回数が異なるケースがあります。

一般的な面接のノックのマナー

先述したとおり、日本企業には日本特有のビジネスマナーがあります。ここでは、日本企業と外資系企業の一般的な面接のノックのマナーについて解説します。

日本企業の場合

日本のビジネスマナーでは、ノックは3回であるというイメージが浸透しています。プロトコールマナーにおけるノックは4回ですが、日本企業では「ノック3回が正しい」という認識があります。日本企業での面接の際には、3回ノックがおすすめです。

外資系企業の場合

外資系企業はプロトコールマナーに準じ、ノック4回が正しいマナーと認識されていることが多い傾向にあります。外資系企業の面接の際には、4回ノックしてからの入室がおすすめです。

面接時以外にもノックの回数には意味がある

プロトコールマナーにおける、ノックの回数別の意味をそれぞれ解説します。

ノック2回

プロトコールマナーにおいて、ノック2回は空室確認として使われます。主にトイレが空いているかどうかを確認する際に使うケースが多いため「トイレノック」と呼ばれることもあるようです。面接にはふさわしくない回数のため、面接の際は日本企業と外資系企業のどちらにも向いていません。

ノック3回

プロトコールマナーにおいて、ノック3回は親しい人や家族や友人などに対する入室確認として使われます。プロトコールマナーにおいては、ビジネスシーンのノックは4回が望ましいとされていますが、日本のビジネスシーンでは3回ノックのイメージが浸透しているため、3回ノックでもよいという認識があります。

3回ノックする際は、連続して「コン/コン/コン」と同じリズムでノックすることがおすすめです。

ノック4回

プロトコールマナーにおいては、ノック4回がビジネスシーンや礼儀が必要な場面における入室確認として使われます。また、初めて訪問した場所においても、ノック4回がよいとされています。

ただし、ノック3回のときのように「コン/コン/コン」と連続して単調に叩くのは望ましくありません。「コンコン/コンコン」と2回繰り返すリズムで行うことがおすすめです。

回数以外で面接時に好印象を与えるノックとは?

面接時はノックの回数以外にもノックの強さや速さにも気を付けましょう。

強さ

ノックをする際は手を軽く握りましょう。中指の第2関節を使い、適度な強さでノックします。「ドンドンドン」と聞こえるような強さは向いていません。ノックの音が大きすぎると、面接官に驚かれることや、少し威圧的な印象を与えることがあるため、控えめな音を心がけましょう。

逆に音が小さすぎると、面接官に気づかれず応答がない場合もあるため、適切な音量を意識することが大切です。

速さ

ドアをノックする際は、強さだけではなく速さにも注意が必要です。早すぎるリズムは、せっかち・落ち着きがない・高圧的などの印象を与えやすく、遅すぎると違和感につながります。2秒間で3・4回くらいの速さが目安です。

ノックする前後の面接の流れ

面接時はノックも大きな印象を与えます。こちらでは、ノックする前後の面接の流れについて解説します。

ドアをノックする

面接はノックするところから始まります。ただし、これから紹介するような入室の流れがスムーズかどうかもチェックされるので注意が必要です。先述したとおり、ノックするときは日本企業と外資系企業のどちらのケースに当てはまるかを確認してからノックしましょう。

ドアを開ける

ノックした後、即座に入室するのはマナー違反です。ノックはあくまでも入室確認です。ノック後は、中の音に耳を澄ませ、面接官から「お入りください」と言われてからドアを開けましょう。

入室する際は「失礼します」と言ってから入室します。「失礼します」という言葉には「ドアを開けます」という意味もあるので、面接官に聞こえる程度の声の大きさを意識しましょう。

ドアを閉める

入室後にドアを閉める際は、ドアの方向に向き直り、両手で静かにドアを閉めます。完全に面接官に背を向けるのではなく、少し斜めを向いて立ち、ドアを閉めることがポイントです。ドアを閉める際は、大きな音をたてないように注意しましょう。

挨拶をする

ドアを閉めたら、面接官の方向を向いて「本日はよろしくお願いいたします」など、適度な声の大きさで挨拶します。挨拶をしながらお辞儀をしないように、挨拶をし終えてからお辞儀をすることがポイントです。

椅子に向かう

挨拶した後は着席する椅子に向かいます。荷物置き場がある場合は、荷物を置いてから椅子に向かいましょう。荷物置き場がない場合は、カバンやコートを抱えたまま、椅子の左側か後ろに立ちます。面接官からの着席の指示があるまでは座らないように注意しましょう。

着席する

面接官から着席の指示を受けたら着席します。着席をする際は「失礼します」と言い、軽くお辞儀をしてから座りましょう。面接官からの指示がないまま勝手に座るのはマナー違反です。座る際は、椅子には深く腰掛けずに背もたれに背中がつかないようにして座ります。

ノックした後に好印象を与えるコツ

お辞儀の角度は45度を意識しましょう。お辞儀をする際は、頭を下げて1秒ほど停止すると印象がよくなります。面接官が数名いる場合は、中央の面接官に向かってお辞儀をしましょう。

椅子に座った後は、男性の場合は手を軽く握って膝の上に置き、女性の場合は膝の上に手を重ねるようにすると印象がよく見えます。話すときは聞き取りやすい声で話すように意識し、早口や小声にならないような注意が必要です。落ち着きがないように見えてしまうため、服や髪を触らないようにしましょう。

面接の際にノックの回数以外に起こり得る場面のQ&A

面接の際にノックの回数以外にも起こり得る場面について、Q&A方式で解説します。

ドアがない場合や開いている場合

もともとドアがない場合、あるいは扉が開いている場合のノックは不要です。ドアが開いていた場合は、自分で勝手に判断して閉めるのは避け、ドアを閉めたほうがよいかどうかを確認しましょう。

ノックに対する返事がない場合

ノックをしたにも関わらず面接官からの応答がない場合は、ノックが聞こえなかった可能性があるため、もう一度ノックします。2度目のノックをしても返事がない場合は「入ってもよい」と受け取りましょう。返答がない場合であっても、ドアを開けて中を確かめたり、自信がなさそうに部屋に入ったりするのは、よい印象を与えません。

面接室に人が居ないと想定される場合

面接官が後から入室するケースもあります。面接官が居なくてもほかの従業員が居た、死角で見えなかったなどのパターンもあるので、ノックをしてから入室することがおすすめです。室内に誰もいないと事前にわかっている場合でも、ノックしてから入りましょう。

面接官と同時に入室する場合

面接官が待機場所に来て、一緒に部屋に入る場合はノックしなくても構いません。ただし、入室する際には「失礼いたします」と言い、一礼してから入室します。

ノックを忘れたり間違ったりした場合

緊張してノックをし忘れたら、素直に謝罪をしてから入室しましょう。3回ノックするところを緊張して2回しか叩かなかった場合でも、ノックを忘れたことや間違えたことに気を取られず、しっかり気持ちを切り替えて臨みましょう。
ノックの回数を気にしすぎて、面接のパフォーマンスが落ちては意味がありません。挨拶やノックの回数はあくまでマナーであり、それで合否が決まるわけではありません。適度に意識をしスムーズに対応ができるよう準備をしましょう。

まとめ

就職面接では、初めての印象となる入室前後が重要です。入室時のノックにもマナーがあるため、就職先にマッチしたマナーと知っておく必要があります。この記事では、ノックのマナーや好印象を与えるマナーのコツを解説しました。また、ノックする前後の面接の流れや入室時に起こり得る場面についても紹介したので、ぜひ参考にしてください。

最近はオンラインでの面接が増え、最終面接で初めて対面の面接を経験するという学生さんも少なくありません。対面の面接になると挨拶やノックなどオンラインよりもマナーを気にする場面が増え、緊張も増すかもしれません。キャリタス就活エージェントは、就職ノウハウを講座や個別面談を通じ、学生に寄り添ったサポートを心がけています。ノックの回数などどんな相談でも大丈夫ですのでお気軽にご活用ください。