志望動機の作り方は？思いが伝わる工夫や構成、注意点を解説
就職活動をしている人のなかには、志望動機の作り方に不安を抱えている人もいるでしょう。
当記事では、志望動機を聞かれる理由や具体的な作り方について解説します。志望企業に対して効果的なアピールをしたいと考えている人は参考にしてください。
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志望動機は自分自身のことを伝えるために重要
志望動機とは、「働きたい理由」を伝えるものです。「自分は、なぜその企業を志望したのか」を明確に伝えましょう。そうすることで、企業の「この人材を採用したい」という思いを強められます。
高評価を得られる志望動機の特徴
高評価を得られる志望動機は、「論理的である」、「自分のやりたいことばかりにフォーカスしていない」などの特徴があります。
また、企業に魅力を感じたポイントや自身の方向性とのマッチ具合、志望度の高さを、自分の言葉で記載していることも高評価を得られる志望動機のポイントです。
エントリーシートとの使い分けが大切
面接でもエントリーシートの作成でも志望動機は欠かせない項目ですが、使い分けが大切です。
エントリーシートに記載する志望動機は、文量の制限があり、表現できる内容が限られています。そのため、面接時にはエントリーシートの内容をそのまま伝えるのではなく、人と対話することを意識して志望動機を伝えるようにしてください。
志望動機を聞かれる理由
ここでは、志望動機を聞かれる理由について解説します。
意欲を知りたいため
企業は、志望動機を通して、応募者の自社に対する興味や意欲の高さを判断しています。そのため、志望動機を聞かれたら、自分が企業に興味を持った理由を明確に言語化する必要があります。
事前に自己分析と企業研究を行い、自分の関心がどの部分に向いているのかを明確にしておきましょう。
人間性を知りたいため
企業は、応募者の人間性を重視し、一緒に働く相手としてふさわしいかを見定めています。自分の考え方や価値観を企業に伝えるためにも、志望動機には十分に力を入れましょう。
志望動機のエピソードは、企業に独自性をアピールできる機会でもあるので、自らの人間性を伝えられる内容を準備しておくことをおすすめします。
自社と合っているかを知りたいため
企業は面接を通して、応募者が自社の働き方や社風に合うかを判断しています。
そのため、志望動機では、企業のニーズに応えられているのかを示す必要がある点を押さえておきましょう。自分の価値観を深掘りし、企業とのマッチポイントを具体的に伝えることが重要です。
志望動機を作るための準備
ここでは、志望動機を作る際にしておくべき準備の内容について解説します。
自己分析をする
自己分析は、志望動機を作るための重要なステップです。自己分析の結果は、企業への入社意欲や企業との相性を示す根拠となるためです。
まず、過去の経験やスキルを振り返り、自分の強みや価値観を明確にしましょう。また、複数のエピソードから共通点を見つけることで、自分のことを知り、志望動機において重視すべき要素を明らかにできます。
企業研究をする
志望動機を作る際には、企業研究も欠かせません。企業研究を通して、志望企業の特徴を把握し、自分と企業の考え方やキャリアプランなどが合っているかを確認しましょう。
また、企業の方針や考え方を理解したうえで、それらについての感想や意見を考えることも大切です。自らの経験と企業の価値観を結びつけることで、志望動機に説得力を持たせられます。
業界研究や職種研究も、企業研究と同様に重要なポイントです。さらに、競合他社の研究もできるとなお良いでしょう。
就活の軸を明確にする
もしやりたいことが見つからない場合には、就活の軸から志望動機を考える方法もおすすめです。
就活の軸とは、自分が大切にしている譲れない事柄のことを指します。例えば、挑戦できる環境がある、安定して働ける、高年収を目指せる、などが挙げられるでしょう。
自分が働くうえで大事にしたい項目を考え直すことで、就活の方針が定まりやすくなります。
その企業を志望する理由を考える
志望動機を作る際には、なぜその企業を志望するのかを考えることも大切です。自らが考える企業独自の魅力を伝えることで、入社意欲の強さをアピールできます。
ただし、給与や休みなど、待遇面のみにフォーカスすると、志望動機としては弱くなってしまうでしょう。
自己分析と企業研究の結果をもとに、自分が魅力を感じるポイントを明確にしてください。
入社後のプランについても考える
入社後のプランについて考えることも、志望動機を作る際には大切な取り組みです。今持っている思いや意欲だけではなく、入社後の目標や活躍のイメージを具体的に伝えられれば、好印象を与えられます。
プランを考える際には、仕事に対する責任感や成長意欲、長期的に活躍できる人材となれる可能性を示すことも重要なポイントです。
志望動機の構成
ここでは、志望動機の構成について解説します。
志望する理由
志望動機では、最初に「企業を志望する理由」を伝えましょう。企業側も志望理由を最も重視しているため、結論を最初に伝える構成が効果的です。また、話の流れが分かりやすくなるメリットもあります。
志望理由を伝える際には、会社の志望理由だけではなく、その業界を志した理由も伝えるよう意識してください。加えて、仕事の軸や自身の強みをもとに、なぜその企業を選んだのかを説明する必要もあります。
具体的なエピソード
志望理由を伝えた後には、その理由の根拠を示し、自分の考えの背景を説明します。そのためには、具体的なエピソードを話す必要があるでしょう。
エピソードを話す際には、当時の状況や自分の行動を具体的に伝えられる構成が求められます。行動の結果や思いも交えて、相手に分かりやすく状況をイメージさせられるよう内容を固めましょう。
今後に向けた意欲
志望動機の最後には、入社後のビジョンを伝え、働く意欲を強調する言葉を持ってきます。過去の経験だけではなく、未来の自分の姿を伝えることで、より好印象を持たせられるでしょう。
企業で成長したいことや仕事への取り組み方についても具体的に述べ、活躍するイメージを想起させる内容にすることがポイントです。
志望動機を作るコツ
企業に伝わる志望動機を作るためには、志望理由をとにかく深掘りすることが大切です。なぜその企業や業界を選んだのかを突き詰めることで、熱意が伝わる志望動機が作れます。
また、自らの原体験を交えることも有効です。これまでの経験や価値観の変化など、自分だけのストーリーを加えることで、印象に残る志望動機を作れます。
PREP法の活用もおすすめ
志望動機を作る際には、PREP法を活用すると良いでしょう。
PREP法とは、結論→根拠→具体的な内容→結論の順で伝える手法です。伝えたいことが整理され、論理的で説得力のある志望動機を作成できます。
志望動機を作る際の注意点
ここでは、志望動機を作る際の注意点について解説します。
あいまいな表現をしない
志望動機には、具体的な理由を述べることを心がけましょう。
「企業の経営理念が自分の思いと合っていた」「社風に惹かれた」といった、あいまいな表現では、その企業を選んだ理由を十分に説明しきれないためです。また、競合他社にも合致する内容になりかねません。
競合他社ではなく、その企業を選んだ理由を明確にすることで、さらに説得力が増します。
内容がブレないようにする
志望動機を作る際には、話す内容がブレないようにしましょう。
志望動機や自己PR、長所・短所などのエピソードには、一貫性を持たせなければなりません。矛盾がある内容は、説得力を失う原因になる恐れがあります。面接だけではなく、就職活動全体において、筋の通った言動を意識してください。
自分の言葉で伝える
採用担当者に響く志望動機は、自分自身の言葉を用いたものです。誰かの志望動機をまねるのではなく、自分の言葉で伝えるよう努めましょう。
例えば、企業の理念に共感した場合には、なぜ共感したのかを自身の経験と結びつけて具体的に伝えるとよいでしょう。また、自分の希望を述べるだけではなく、どのように企業に対して貢献できるのかを示すことで、より評価が高まります。
志望動機の例文
ここでは、志望動機の例文を紹介します。
働く環境に魅力を感じた場合
私は、貴社の世界中に拠点を持ち多国籍メンバーが在籍する点や、最先端の技術を生かした開発事業を行っている点に魅力を感じて志望いたしました。
私はアメリカの大学でアプリの開発に力を入れており、国を問わず利用してもらえるサービスとは何かを考え続けてきました。また、多様な国籍のメンバーと協力して1つのアプリを作り上げた経験から、異文化を理解し意見を出し合うことで開発の幅が広がると感じました。これらの経験から、将来は多様なメンバーと意見を交わし世界中で利用してもらえるアプリ開発をしたいと考えています。
入社後は、御社の技術力を支える開発エンジニアとして成長し、世界中のユーザーに価値ある製品を届けられる人材になりたいです。
商品・サービスに魅力を感じた場合
私は人の生活と深く関わる仕事に興味を持っており、そのなかでも人生の幸せなターニングポイントに立ち会える仕事に携わりたいと考えブライダル業界を志望しています。貴社はドレスや会場だけではなく、プランの自由度も高く、提案の幅を広く持てるためお客様のニーズをヒアリングしながら様々な提案ができる点に魅力を感じています。
私は幼少期親戚の結婚式に参列し、結婚式を挙げる人達はもちろんその家族や友人も笑顔にできる結婚式を、自分もプロデュースしたいと考えてきました。
大学では大学祭実行委員の委員長として３日間で約３万人の来場者数の大学祭を成功させました。この経験で得たコミュニケーション力、計画力、実行力を貴社でも活かし、プランナーとしてお客様に寄り添ったサービスを提供し、会社にも売上で貢献できる人材になりたいと思います。
まとめ
志望動機は企業に対する熱意を伝える重要な内容です。企業と自らのことを深く理解し、説得力のある内容を組み立てましょう。
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