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2025.05.16

【例文つき】インターンシップの志望動機の基本構成やポイント、注意点

インターンシップを実施する企業のなかには、参加者を選考するところもあります。インターン選考では志望動機を聞かれることがあるので、しっかり準備しておきましょう。

本記事では、インターンシップの志望動機の基本構成や考え方のポイントを解説します。業界別の例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

インターンシップの新定義とは?

2023年度からインターンシップの定義が変わり、特定の要件(就業体験、実施期間等)を満たしたプログラムのみをインターンシップと呼ぶようになりました。

キャリタスが実施した調査によると、大学3年生の9月時点で、約4割の学生が職場における実務体験ができる汎用的能力活用型インターンシップに参加しています。

参考:9 月後半時点の就職意識調査|キャリタス就活 学生モニター2026 調査結果(2024年 10 月発行)

インターンシップは本選考の結果に影響する?

インターンシップへの参加は本選考を受けるのに、必須ではありませんし、選考結果が本選考に直接影響することもありません。ただし、インターンシップに参加することで、本選考を有利に進められる可能性が高まります。また、インターンシップの選考は、本選考の練習になるというメリットもあります。そのため、志望企業のインターンシップには、積極的に参加しましょう。

インターンシップの選考を突破するためには、志望動機をしっかりと準備することが大切です。インターンシップの選考用に作成した志望動機は、本選考の志望動機の作成にも役立ちます。全く同じ内容のまま流用せず、インターンシップで感じたことなどを加えブラッシュアップすることで、よりよいアピールになるでしょう。

企業がインターンシップで志望動機を確認する2つの理由

企業がインターンシップへの参加を希望する学生に対し、志望動機を確認する理由は次の3つです。

インターンシップに参加する目的が知りたいから

「業務の適性があるかどうか知りたい」「必要なスキルを身につけたい」など、学生がインターンシップに参加する目的を知るために、志望動機を確認するケースは多くあります。

応募者の目的とインターンシップの実施内容が合っていれば、企業にとっても学生にとっても、有意義な機会となるためです。

学生の熱意・意欲を確認したいから

企業は、できるだけ意欲が高い学生にインターンシップへ参加してほしいと考えています。

そのため、インターンシップへの熱意が伝わってくるかどうかは、インターン選考において重要なポイントとなります。

インターンシップの志望動機を考えるための準備

インターンシップの申し込み開始時期は、開催時期の2~3カ月前からはじまり、1カ月前くらいには締め切るケースが一般的ですので、早めに準備を進めることが大切です。

以下のポイントを参考に、志望動機を考えるための準備を進めましょう。

自分の興味関心の方向性を理解する

まずは自己分析を通じて、自分が興味を引かれる業界や仕事内容を整理します。

現時点で志望動機がはっきりしていない場合も、興味を持った理由を言語化しておくことが大切です。数ある企業のなかから、そのインターンシップを選んだ理由を深掘りし、志望動機の作成に役立てましょう。

業界研究・職種研究・企業研究を行う

志望動機を考えるためには、業界や企業への深い理解が必要です。

企業研究を行えば、企業が求める人物像をより具体的に把握することが可能です。また、企業研究にしっかり取り組んでいること自体が、熱意のアピールにもなります。

志望動機を作成する際は、業界研究や企業研究の結果に、営業職や事務職などの職種研究の結果も掛け合わせましょう。それぞれの職種の特徴を理解し、自分の強みや価値観とつなげて志望動機を作成します。

インターンシップの種類や形式を把握する

企業は、志望動機を通じて、インターンシップの内容と応募者の参加目的が合致しているかどうかを確認したいと考えています。

そのため、応募者側は、インターンシップの種類や形式を把握し、実施内容への理解を深めたうえで参加を決めることが大切です。

インターンシップへの参加目的を明確化する

「なぜ、そのインターンシップに参加しようと思ったのか?」という点を示すと、志望動機に説得力を持たせられます。

さらに、「インターンシップを終えたあとにどうなっていたいか」というビジョンを明確化できると、より効果的なアピールになります。

インターンシップの志望動機の基本構成

インターンシップの志望動機を作成する際は、下記の3点を軸に構成します。

  • 志望理由
  • 根拠となるエピソードや経験
  • インターンシップで達成したいこと

志望理由

インターンシップに参加したい「理由(結論)」は、志望動機において最も重要なポイントなので、最初に伝えるとよいでしょう。

結論はなるべく簡潔にまとめ、分かりやすく言い切ることが大切です。

根拠となるエピソードや経験

次に、志望理由の根拠となるエピソードや経験を示します。

入社後に実現したいことや、自分が活躍できると思うこと、なぜ応募企業ならそれができると考えたのかを伝えましょう。

インターンシップで達成したいこと

最後は、インターンシップで学びたいことや、インターンシップに参加することでどうなりたいか、という点を伝えます。

描いているゴールが明確であるほど、採用担当者から「主体的に動いてくれそうだ」という期待を持たれやすくなるでしょう。

インターンシップの志望動機を作成する際のポイント

インターンシップの志望動機を作成する際は、次の2つのポイントを押さえることが大切です。

具体性や独自性のある内容を心がける

志望動機を端的に表そうと思うと、「実際の業務を体験したい」「自分に適性があるか知りたい」など、誰でも似たような内容になりがちです。

一方、志望動機の背景にあるエピソードや経験はその人固有のものなので、ほかの応募者との差別化につながりやすいといえるでしょう。志望した理由が複数あるなら、なるべくその背景を具体的に説明できるものを選びます。

また、数字や名称を織り交ぜながら伝えると、具体性が増します。加えて、なぜその企業やプログラムを選んだのかまで落とし込んで考えることが大切です。

「伝わる」表現を意識する

志望理由や熱意は、相手に伝わってこそ意味があります。相手に伝わる表現になっているかを意識しましょう。

自分で客観的に判断するのが難しい場合は、友人や家族など、第三者にチェックを依頼することもおすすめです。

業界別・インターンシップの志望動機の例文

ここからは、業界別にインターンシップの志望動機の例文を紹介します。

不動産業界

営業スキルを高めるために、貴社のインターンシップを志望いたしました。私は接客のアルバイトを通し、お客様のニーズのヒアリングと最適な提案に魅力を感じております。

不動産営業は商材の金額が大きいため特に営業スキルが問われる業界だと認識しております。貴社のインターンシップでは、不動産営業の手法を間近で学びながら、顧客対応の模擬体験ができるため、インターンシップを通して、より実践的な営業スキルを身につけたいと考えています。

金融業界

銀行の業務内容について知りたいと思い、貴社のインターンシップを志望いたしました。私は大学で金融学を学び、「融資」という形で企業や個人の夢の実現をサポートする銀行の仕事に強く関心を持つようになりました。

貴社のインターンシップでは融資業務を模擬体験しながら、社会における銀行の役割について理解を深められます。銀行の細かな業務について理解し、業界・職種研究を深めていきたいと思っています。

食品業界

商品へこだわりを持っている点、有形商材に携わりたいと考えている点から食品メーカーである貴社のインターンシップに応募いたしました。私は幼い頃から畑や野菜の存在が身近にあり、素材を活かした商品作りにこだわりを持つ貴社の商品を営業として消費者へ届けたいと考えています。貴社の商品への思いや消費者へどのように製品が届くのかを間近で体験し、営業職として必要なスキルがどのようなものなのかを知りたいと考えています。

IT業界

将来は学習系アプリの開発業務に携わりたいと考えているため、貴社のインターンシップを志望いたしました。

私は、貴社が開発する英語学習アプリの「○○」を長年愛用しています。また、大学では情報工学を学んでおり、AIをはじめとする最新技術も取り入れている貴社のアプリ開発に強く興味を持ちました。
インターンシップでは開発業務を体験しながら、顧客のニーズを開発にどのように活かすと魅力的なアプリが開発できるのかを知りたいと考えています。

広告業界

ネット広告の中でも最先端のサービスに携わりたいと考え、貴社のマーケティング職インターンシップを志望しました。私は地域や年齢問わず商品購買の機会を提供できる仕事がしたいと考え、ネット広告に強みがある貴社を志望しています。大学ではWebマーケティングを専攻しフレームワークやディスカッションを行っています。インターンシップを通じて、実践的なマーケティングスキルを身につけ、数字の取れるマーケターとして活躍できる人材になりたいです。

インターンシップの志望動機を作成する際の注意点

インターンシップの志望動機を作成する際は、次のポイントに注意しましょう。

文字数の制限を確認する

書類選考で志望動機を記載する場合は、文字数の制限に注意が必要です。

制限内に収まっていることはもちろん、短すぎてもマイナスの印象を与えてしまいます。具体的には、指定文字数の8割〜9割以上を目安としましょう。

待遇や福利厚生への言及は避ける

待遇や福利厚生を志望動機として伝えることは不適切なため、基本的には避けた方が無難でしょう。

実際に魅力的だったとしても、自己分析や企業研究を通じてそれ以外の理由を探します。

例文をそのまま使用しない

本記事で紹介したものを含め、インターネット上にある志望動機の例文をそのまま使用するのは避けましょう。

自分で考えたものではない志望動機は独自性がなく、面接で内容を深掘りされたときに、きちんと答えられない可能性もあります。

専門用語を使用しない

志望動機で専門用語を多用すると、かえって内容が分かりづらくなり、伝えたいことを理解してもらえない可能性が高まります。

また、選考を行う人事担当者は、専門的なことには明るくないケースもあるでしょう。専門用語はなるべく使用せず、分かりやすい表現を心がけることが大切です。

インターンシップの志望動機に関するよくある質問

最後は、インターンシップの志望動機に関するよくある質問に答えます。

志望動機がどうしても思いつかない場合は?

志望動機が思いつかないときは、これまでの自分の経験を振り返ってみましょう。「楽しかったこと」「人から褒められて嬉しかったこと」などを整理すると、志望動機のヒントが見つかる可能性があります。

そこから、楽しかったことや嬉しかったことを再現するために、「自分が社会人になって実現したいこと」と「その企業の事業内容や方向性」の共通点を探します。

嘘の志望動機を作り上げても問題ない?

志望動機がどうしても思いつかないときには、嘘を交えて「それらしい」志望動機を作ってしまいたくなる人もいるでしょう。

採用選考では、企業にマイナス印象を与えないよう、本音と建前を使い分けることが大切です。しかし、仮に嘘の志望動機によって採用されたとしても、入社後に「自分がやりたいこと」とのミスマッチが生じてしまいます。

あとから後悔しないよう、志望動機ではあなたの本心を伝えることが大切です。

まとめ

インターンシップの志望動機を作成するためには、本選考と同様、自己分析や業界・企業・職種研究を行う必要があります。数多くの選択肢のなかから、なぜそのインターンシップを選んだのかを明確化し、参加意欲が伝わるような志望動機を作成しましょう。

近年はインターンシップへ参加する学生も増え、企業は応募する学生が多いなかで効率よく選考を進めるためにも、エントリーシートを活用するようになりました。
就活開始早期からインターンシップ参加のために志望動機を考えなければいけないのはなかなか大変ですよね。

就活は自己分析、業界研究、志望動機作成などやるべきことがたくさんあるため、ノウハウを知っている人にコツを聞き、効率的に進めることが大切です。

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