自身の長所が思いつかない場合の対処法｜探す手順や具体例も紹介
就職活動をしている人のなかには、面接や選考の対策として自身の長所を探しているものの、見つけられずに困っている人もいるでしょう。
本記事では、自身の長所を探す手順や、長所を伝える際のポイントを解説します。また、長所が思いつかない場合の対処法も解説するため、就職活動の参考にしてください。
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長所とは？
長所とは、これまでの経験を通して培った、自身の優れた素質や能力のことです。加えて、人柄や性格なども指すことがあります。
面接や選考では、自身の強みについて聞かれることもあります。その場合は、自身の人柄にも触れながら長所がわかるエピソードを話しましょう。
採用担当者が面接で長所について聞く理由
面接の場で、採用担当者が自身の長所を質問するのには、どのような意図があるのでしょうか。
自己分析できているか確認するため
採用担当者は、長所を質問することで、学生が適切に自己分析し、自身を客観視する能力があるかを確かめています。自身の強みをきちんと答えられないと、自己分析ができていない、準備不足であると判断されてしまう可能性もあるでしょう。
求職者が自社に適した人材か確認するため
採用担当者は、学生の人柄や長所が、自社の求める人物像に合致している人材なのかも見極めています。企業が求める人物像に当てはまる人材であれば、自社で活躍できる可能性を評価してもらえるでしょう。
自身の長所が思いつかないケース
面接や選考の場で、自身の長所を適切にアピールすることは、会社が求める人材であると評価してもらうための重要なポイントです。しかし、自分の長所が思いつかない人もいるでしょう。
ここでは、長所が見つからない理由を解説します。
自分に自信がない
自分に自信がないと、自身を客観視することが難しいでしょう。また、長所に対するイメージを高く持ちすぎているために、何かの実績がないと長所とはいえないと思い込んでいる場合もあります。そのような場合、長所があっても、見落としてしまう恐れがあります。
特別な成功体験がない
長所を見つけるためには、特別な成功体験や経験が必要と考えてしまい、長所が見つけられない人もいるでしょう。そのような考えに陥ると、日常生活で自身の長所が生かされたエピソードを見落とす可能性があります。
どうしても自身の長所が思いつかない場合の具体的な対処法
自身の長所がどうしても思いつかないという人もいるでしょう。ここからは、長所が思いつかない場合の対処法を紹介します。参考にしながら、もう一度、自身の長所を考えてみてください。
これまでに経験したことを洗い出す
まずは、これまでの学生時代を振り返ってみましょう。そして、学生生活で頑張ったことや、記憶に残っていることをひたすら書き出します。
【例】
- 旅行が好き（国内30県、海外15カ国を訪れた）
- 資格取得を目指し勉強に力をいれた
- 高校の時からアルバイトをしている など
成果の有無は気にせず、経験したことを振り返ります。
印象に残った経験について深掘りする
洗い出した今までの経験を、それぞれ掘り下げていきます。その経験をすることになった動機や学んだことなどを、細かく分析していきましょう。
それぞれの経験について共通するものを見つける
経験を細かく分析していくと、それぞれの経験のなかに共通点が見えてくるでしょう。全く異なる経験に共通して発揮されている能力や行動に目を向けると、自身の長所が分かる可能性があります。
見つけた共通項が本当に長所であるか確認する
多くの経験に共通する能力や行動は、これまでに何度も発揮されているものか確認してみましょう。何度も発揮されているようであれば、それは長所といえるでしょう。
見つけた長所を具体的な表現になおす
長所が見つかったら、長所を抽象的な表現ではなく、具体的な表現で説明できるようにしてみましょう。さらに、具体的になった長所をより魅力的に表現できる方法を探します。
友人や知人に話を聞いてみる
自分で考えているだけでは、具体的な長所が思いつかない場合、友人や知人に聞いてみるのもよいでしょう。周囲の人間の客観的な視点によって、自身では見落としている長所となる魅力や能力が見つかる可能性があります。
自身の短所に注目してみる
短所と長所は、一見まったく逆のものに見えますが、表裏一体の関係ともいわれています。そのため、長所が思いつかない場合は、まず自身の短所が何かを考えてみるのもひとつの方法です。自身の短所に注目してみると、考え方や視点を変えることで実は長所だと気付けることもあるでしょう。
これまでに褒められた物事に注目してみる
これまでに誰かに褒められた内容を思い出してみましょう。褒められたということは、誰かの役に立ったということでもあります。誰かに褒められた経験を掘り下げてみると、自身にどのような能力があるか分かるようになり、隠れた長所が見つかるでしょう。
企業の求める人物像と自身の共通点を探してみる
選考や面接を受ける企業が求める人物像を分析して、その人物像に自身と共通する部分があるか探してみてください。どのような人物像が求められているかは、企業のホームページやブログ、SNSを見て情報収集しましょう。
マインドマップを作成してみる
マインドマップとは、自分の得意なことや苦手なこと、成功体験などを蜘蛛の巣のように書き出して思考を広げていくためのものです。マインドマップにより情報が可視化されると、より具体的に思考できるようになり、長所が見つかる可能性が高まります。
モチベーショングラフを作ってみる
モチベーショングラフとは、ラインチャートとも呼ばれているもので、自身の年齢を横軸、モチベーションの上がり下がりを縦軸にして作成するグラフのことです。モチベーショングラフを用いて、時系列とともにモチベーションの変化に着目することで、自身の長所を見つけられます。
自力で長所が思いつかない場合は、様々な就活ツールも利用してみよう
自身で長所を見つけられないときは、インターネット上に公開されている自己分析できるツールを利用してみるのもおすすめです。無料のものもあるため、自身の長所探しにも、気軽に役立てられるでしょう。
また、就活エージェントやキャリアセンターは悩みを直接アドバイザーへ相談できるため、自分では気づけなかった長所を見つけることができるかもしれません。
その他、就職セミナーへ参加することで長所を見つけるコツを知ることも、長所を考えるために役立つかもしれません。
短所から長所への言い換え例
自分では短所だと思っていることも、考え方によっては長所に言い換えられます。自身の短所をうまく長所に変換できない場合は、以下の例を参考にしてみてください。
- 心配性：常にリスクを考えながら行動できるため、トラブルを未然に防げる
- 優柔不断：あらゆる角度から物事を考えて、さまざまな可能性や選択肢を見出せる
- 取り柄がない：偏りなく、多くのことを効率よく対応できる能力がある
短所から長所を導き出すことは、短所と長所の一貫性が生まれ、面接で長所・短所を聞かれた際に焦らず納得感ある回答ができるようになります。
面接での自身の長所の伝え方
面接や選考の場で、自身の長所をしっかり伝えるには、次の方法で話すようにしてください。
結論
まずは、結論として「私の長所は～です」と一言で自身の強みを述べます。
結論から伝えるのは、面接における重要なポイントです。どのような質問でも、基本的には結論から話すようにしましょう。
具体的なエピソード
次に、自身の長所を裏づける証拠となる、具体的なエピソードを述べます。エピソードを述べる際には、客観的な視点を持って話すように注意してください。また、数字を交えて話すようにすれば、採用担当者により具体的なイメージを持ってもらえたり、信憑性がある話だと思ってもらえたりするでしょう。
活かし方
最後に、自身の長所によって、企業へどのような貢献ができるのかを述べましょう。面接では、ただ自身の強みをアピールするだけでなく、企業の求める人物像を考慮して伝えることが重要です。
自身の長所を面接で伝える際のポイント
面接の際、効果的に長所を伝えるには、次のポイントに気をつけましょう。
伝える長所は1つにする
面接では回答時間に限りがあるため、伝える長所は1つに絞ります。採用担当者によい印象を持ってもらうためには、内容を掘り下げて、より具体的に話せるかが重要です。
反対に、いくつもの長所を羅列するだけでは、採用担当者の印象には残りづらいでしょう。
関連性の低い長所を伝えないようにする
面接では、業務に関係のある長所や、企業の求める人物像に近い長所について話しましょう。企業によってより魅力的な強みを伝えることにより、質問の意図を理解している、企業研究がよくできていると思ってもらえる可能性が高まります。
強みは分かりやすく伝える
採用担当者に自身の強みをきちんと把握してもらうためには、抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で伝えましょう。また、論理的に順序立てて伝えることも重要です。さらに、具体的なエピソードも交えながら話すと、人柄も知ってもらうきっかけになります。
長所について噓をつかない
嘘の長所を話したことがばれてしまうと、採用担当者から悪い印象を持たれてしまう恐れがあります。また、もし嘘がばれることなく採用されても、入社後に、自身の長所と会社に求められる適性にギャップが生じ、つらい思いをする可能性があるでしょう。
面接で使える長所一覧表
面接で活用できる長所を紹介します。少しでも当てはまるものがあれば、参考にしてみてください。
- チャレンジ精神がある
- 好奇心旺盛
- リーダーシップがある
- 主体性を持って行動できる
- 責任感が強い
- 臨機応変に行動できる
- コミュニケーション力が高い
- 社交的
- 協調性がある
- コツコツ努力できる
- 集中力がある
- 負けず嫌い
面接で自身の長所を伝える際の例文
最後に、面接で採用担当者に長所を伝える方法として有効な内容を、例文形式で紹介します。以下を参考に自身の長所を反映して、活用してみてください。
真面目さ
私の長所は、粘り強く目標に向かって努力できる真面目さです。学生のうちに日商簿記2級取得を目標に、授業やプライベートの隙間時間を活用して最低でも1日30分の勉強時間を設け、学習を毎日継続しました。入社後も日々努力を怠らず、真面目に仕事に取り組み、着実に目標を達成できる人材になりたいと考えています。
チャレンジ精神
私の長所は、チャレンジ精神です。高校までは帰宅部でしたが、大学では体育会のスポーツに挑戦したいと考え、ラクロス部に所属しました。１日も練習を休まずに参加し２年時ではスタメンになり、１部リーグ昇格を目標に活動しています。入社後困難な状況にあっても、前向きに受け止め、挑戦し成長をしていきたいと考えています。
発想力
私の強みは、発想力があることです。月替わりメニューが人気の飲食店でアルバイトをしており、お客様のニーズや季節などを基にメニューのアイデアを提案し販売戦略を社員と協力して行いました。私が提案した「チャンジャおにぎり」は人気で通常メニューに入るほどでした。入社後は、この発想力を活かし、積極的に提案を行い、また、アイデアを形にすることに取り組み、貢献したいと考えています。
気配り
私の長所は、気配りができることです。野球部のマネージャーとして、選手が練習に集中できるよう練習の様子を見て必要な用具を出したり、タイミングよく水分補給を提供、合間に洗濯、スコアつけや相手チームの分析までを行いました。常に監督や選手に気を配り言われる前に動く事を心がけた結果、３年次には主務を任されています。社会人になっても細やかな気配りを続け、お客様や社内から信頼される人材になりたいです。
社交性
私の長所は、社交性豊かなところです。スーパーのアルバイトでは上は70代、下は高校生と幅広い年齢層の社員、アルバイトがいて国籍も様々です。私は早朝も夕方もアルバイトに入り一緒に働く人へしっかり挨拶をすることを心がけそこから次第に会話を増やしていくようにしています。入社後もお客様や部署の方はもちろん他部署の方ともコミュニケーションを取り、活躍したいと思います。
まとめ
面接で長所を聞かれるのには、強みを知りたいだけでなく、自己分析ができる人材なのかを確認する意味も込められています。自身の長所が見当たらない場合は、今までの経験や短所と感じる部分にも目を向けて考えるようにしましょう。
自己分析に頑張って取り組んでも自分の長所や短所が上手くみつけられない方は、是非キャリタス就活エージェントでキャリアアドバイザーとの面談でご相談ください。
30分～1時間の面談の中でお話をしっかりお伺いし、長所を探すだけではなく面接でのアピール方法も一緒に考えていくことが可能です。
志望業界に向けアピールできる長所を、しっかり準備し自信を持って面接に挑めるようにサポートさせていただきます。
一人で悩まずに、お気軽に活用してみてください。
