• ホーム
  • 就活コラム
  • 【新卒の自己PR】学生時代の強みを生かしてアピールする書き方&例文を解説!
2025.04.17

【新卒の自己PR】学生時代の強みを生かしてアピールする書き方&例文を解説!

新卒の就職活動において「自己PR」は、「学生の人となり」や「ポテンシャル」を伝えるための重要な要素として位置づけられています。中途採用とは異なり、実務経験が少ない学生に対しては、「これまでにどんな経験をしてきたか」よりも、「その経験から何を学び、どう行動したか」「それがどう企業で活かせそうか」が重視されます。
しかし「何をどのように書けばよいのか分からない」「企業が求める自己PRのポイントが知りたい」と悩む人も多いでしょう。

本記事では、自己PRの基本や作成手順、企業に評価されるポイント、さらに業界別・強み別の具体的な例文まで詳しく解説します。自分の強みを効果的にアピールし、内定獲得につなげるための情報を今一度整理しましょう。

\無料であなたの適性や面接のお悩みをアドバイス!/

今すぐ会員登録

目次

自己PRとは?

自己PRとは、履歴書やエントリーシート(ES)、面接などの場面で求められる設問のひとつです。具体的には、自身の持つスキルや強み、過去の経験を通じて得た知識などをアピールします。単なる自己紹介ではなく「企業にとっての価値」を示すのがポイントです。自分の強みを明確にし、それを裏付ける具体的なエピソードを交えながら、企業の求める人物像に合致するようにして作成します。

自己PRと長所・自己紹介・志望動機の違い

自己PRと長所・自己紹介・志望動機は異なるものなので、注意が必要です。以下、それぞれの違いを解説します。

長所

自己PRと似た要素として、長所が挙げられます。自己PRは、前述のように自分の強みに焦点を当てつつ、自身の得意分野や実績が企業にどのように貢献できるかを示すものです。一方で長所は、必ずしも企業の業務に対して貢献することをアピールする必要はありません。人柄や性格を基準として、企業への適応力の高さをアピールします。

自己紹介

自己紹介も、自己PRと似た要素のひとつとして挙げられます。自己紹介とは、初対面の相手に対して自身のプロフィールを知ってもらうことです。強みや長所というよりも、自身の性格やタイプを企業に理解してもらうのが目的となります。

志望動機

志望動機とは、企業に対して抱く熱意や関心を伝えるためのものです。企業を選んだ理由、入社後の貢献・実現したいことを記述します。自己PRは「自分が企業に提供できる価値」に重点を置きますが、志望動機では、主に「企業が自分にとって魅力的な理由」を伝えます。

企業における自己PRの評価ポイント

企業における自己PRの評価ポイントはいくつかあります。企業が求める人材像と合致しているだけでなく、具体的な数字などで自分の強みを裏付ける作業も必要です。以下、自己PRの評価ポイントを解説します。

企業が求める人材像との一致度

自己PRで評価されるポイントは、企業が求める人材像との一致度です。企業が求めているのは、一言でいえば「自社が利益を生み出す人材」になります。自己PRをする際は、企業が求める人材像に照らし合わせながら行うことが重要です。

具体的な数字や成果の有無

自己PRでは、具体的な数字や成果も欠かせません。企業にとって魅力的な強みや経験を有していても、説得力がなければ評価されない可能性があります。エピソードを語る際は、具体的な数字や成果をセットで伝えましょう。

企業との相性の良さ

企業が求めるスキルや経験の有無だけではなく、就活生の人柄や企業との相性のよさも評価ポイントになります。特に新卒の場合は、ポテンシャル採用の性質が強い傾向にあるため、社風との相性が重視されます。

論理性や一貫性の有無

論理性や一貫性の有無も重要です。自身の強みや能力をアピールしたとしても、論理性や一貫性がないと説得力がなくなります。「具体的な数字や成果の有無」にも関連しますが、強みや能力の根拠を理解したうえでアピールできると効果的です。

新卒が自己PRを作成する手順

新卒が自己PRを作成する場合は、自己分析・企業分析・自己PRの構成作成の3つのステップを踏みます。それぞれの手順を解説します。

1.自己分析をする

自己PRを作成する際は、まず自己分析を行い、自身の強みや能力を明確にすることが重要です。自分の適性や価値観を理解できれば、企業に対してより説得力のあるアピールができます。自己分析をするために、過去の自分自身の出来事・体験を振り返り、時系列でのモチベーションの揺れ動きをグラフで表したモチベーショングラフを作ったり、学生時代の経験を振り返ったりするとよいでしょう。

2.企業分析をする

自己分析ができたら、次に企業分析を行います。企業の社風や業務内容、求める人材などを分析して、企業への効果的なアピールポイントを探ります。たとえばビジネスレベルで英語が使えたとしても、海外展開をしていない企業では魅力的なスキルとして評価されにくいでしょう。事業内容や採用情報などを把握して、企業に対して効果的なアプローチを考えます。

3.自己PRの構成を作成する

自己分析や企業分析が完了したら、それらを基にして自己PRの構成を作成します。論理的で分かりやすい文章にして、自分の強みや熱意を伝えましょう。自己PRや志望動機を書く際は、PREP法(結論→理由→具体例→結論)を活用すると、簡潔かつ説得力のある文章になります。

自己PRを作成する際のポイント

以下、自己PRを作成する際のポイントを解説します。

矛盾のない一貫性のある内容にする

自己PRを作成する際は、他の項目や内容と矛盾しないように注意するべきです。たとえば、履歴書やエントリーシートには、自己PR以外にも志望動機や特技などを記載する欄があります。それぞれの項目の内容が矛盾してしまうと、一貫性がないとして信頼を失いかねません。書き終わった際は細部を見直して、矛盾する場所がないかチェックしましょう。

書類に記載する場合は読みやすさを意識する

履歴書やエントリーシートなどの書類に自己PRを記載する場合は、読みやすさも意識しましょう。記載欄の8割以上を埋めて空白を少なくする、強調したい部分を太字にするなど、さまざまな工夫が考えられます。

企業が求める人物像・能力を理解する

企業が求める人物像・能力を理解するのも重要です。企業の公式サイトや採用ページをはじめ、会社説明会やOB・OG訪問など、さまざまな方法で情報収集をしましょう。情報が集まったら、それを裏付けるエピソードを考えます。

新卒の強み別の自己PR例文

以下、協調性・責任感・継続力・分析力・チャレンジ精神の5つに分けて、新卒の自己PR例文を紹介します。

サークル活動で培った協調性

サッカーサークルで、メンバーと協力し2年連続の新入部員減少という課題を解決しました。全体で30チームあるサッカーサークルのうち、新入生に選んでもらうための施策をメンバーで話し合い、広報の強化をすることに決め、SNSを利用しサークルの様子を毎日載せました。任意投稿にすると投稿日が偏ってしまうため、担当制にし、投稿を忘れている際にはフォローし合いました。結果として新入部員獲得目標20名に対し18名の入部と目標は達成できませんでしたが、見学者は昨年の30名に対し50名獲得しメンバーと課題を見つけ解決に向け協調し合う力が身に付きました。この経験で培った協調性を活かし、貴社でもチームで協力しながら円滑な業務推進に貢献したいと考えています。

ゼミ活動で発揮した責任感

ゼミ活動で10チームが集まる研究発表会の統括責任者を務め、全体の進捗管理や前年の発表会当日スケジュール通りに進まなかったという課題解決を担いました。前年までは各チームに進捗を任せて発表時間を大幅に超えていました。そこで私は、準備期間の約半年間、各チームの状況を把握しつつ、各チームのリーダーと2週間に1回定例ミーティングを開催しコミュニケーションを強化しました。各チームからの要望に迅速な対応を徹底し、昨年からの課題だったトラブルを未然に防ぐ仕組みづくりを行った結果、研究発表会で教授たちから高評価を得られました。この経験で培った責任感やプロジェクト推進力を活かし、貴社の業務での成果に貢献したいと考えています。

部活で身に着けた継続力

最後まで諦めずに努力し続けられる継続力が私の強みです。
高校の時に見たボートの大会に憧れ、大学では体育会ボート部に所属し大会に出場することを目標にしました。大学生になり目標通りボート部に入部しましたが、未経験者は私一人で、最初は周りの練習についていくこともできませんでした。練習量を増やすため、寮生活を始め毎朝4時半に起床し1日も休まず練習をしました。努力の甲斐あって、大学2年生の頃には大会で結果を出せるようになり、大学3年次には後輩の育成係に選ばれました。
貴社に入社できた際にはこの継続力を活かし、積極的に周りの先輩にアドバイスを求め未経験の業務にも粘り強く挑戦していきたいと思います。

塾講師のアルバイト培った分析力

3年間継続している塾のアルバイト講師で分析力を身に着けました。10名の担当生徒の成績だけではなく、雑談から好きな事、苦手な事などをヒアリングし、どうすれば成績を上げることができるかを分析しました。分析した結果をリーダーに共有するため、グラフを用いて個別指導案を作成しました。また、生徒自身にも得意、不得意を把握してもらうため、アニメキャラクターを用いて共有シートを作成し、一緒に目標を作りました。結果として、10名の生徒全てがテストの点が10~25点アップし、保護者からの感謝の声を多くもらいました。この経験で得た分析力を活かし、貴社の営業としてデータを基いた説得力のある営業となり貢献したいと考えています。

留学で得たチャレンジ精神

私の強みは、困難な状況でもあきらめず挑戦することです。
英語を学ぶため留学したいと考えていましたが、海外に行ったことがなく、更に物価高で留学費用の問題がありました。そこで、週6で居酒屋のアルバイトをし、留学資金を貯めました。
また、安い留学費の地域を探し、マレーシアへの1年間留学を実現しました。留学当初はホームシックになりましたが、伝わらなくても毎日英語を使い続け、今では困らず生活ができるようになりました。
この経験を通じ、私は諦めずに実現する方法を模索するチャレンジ精神と度胸が身に付いたと思います。貴社でも持ち前のチャレンジ精神を活かし、営業として多くのお客様と商談をし、成果を出したいと考えています。

新卒の業界別の自己PR例文

以下、コンサルティング業界・金融業界・広告業界・不動産業界・人材サービス業界・商社業界の6つに分けて、新卒の業界別の自己PR例文を紹介します。

コンサルティング業界

私の強みは「論理的思考力」と「柔軟な発想力」です。大学ではマーケティングを専攻し、ゼミでは商品購買におけるインフルエンサーと消費者の関係について研究をしています。インターンシップ先では、データ分析を活用したマーケティング施策の立案を行い、課題解決に向けた戦略を実行しました。貴社のプロジェクトにおいて、客観的な分析と創造的なアプローチを融合し、最適な解決策を提案したいと考えています。

金融業界

私の強みは「行動力」と「継続力」です。大学では学業・バスケットボールサークル・カフェでのアルバイトを両立しながら、独学でファイナンシャルプランナー3級の資格取得に挑戦しました。暗記、練習問題を解く、間違えた問題を対策するなど受験日から逆算した計画を立てつつ、効率的に学習を継続することで目標を達成しました。貴社でも、粘り強く課題に向き合い、金融のプロフェッショナルとして成長しながら貢献したいと考えています。

広告業界

私の強みは「発想力」と「実行力」です。学生時代、SNSを活用したプロジェクトを企画し、ターゲット層に刺さるコンテンツを制作しました。フォロワー数を増やすことを目標とし、スタート時よりも500名のフォロワーを増やすことができました。この経験を通じて、効果的なコミュニケーション戦略の重要性を学びました。貴社でも、創造的なアイデアと実行力を活かし、人々の心を動かす広告を生み出したいと考えています。

不動産業界

私の強みは「計画立案力」と「観察力」です。3年間継続している塾講師のアルバイトでは、生徒1人ひとりの目標に合わせた学習計画を立て、成績向上に貢献しました。特に雑談の中から生徒のモチベーションを把握し、生徒と一緒に目標を立て、講師陣への共有も行うことで多角的なサポートを心がけました。これらの経験から得たスキルを活かし、不動産業界で顧客満足度の向上や業務改善に貢献したいと考えています。

人材サービス業界

私の強みは「提案力」と「実行力」です。居酒屋のアルバイトでは1日10万円の売り上げ目標があり、接客の短い時間の中でお客様のニーズを聞き出し、オススメの商品を提案するように心がけました。また、回転率を上げるためメンバーと密にコミュニケーションを取り、空席ができない工夫をしました。貴社でも、求職者と企業双方の最適なマッチングを実現し、人材サービスを通じた価値提供に貢献したいと考えています。

商社業界

私の強みは「行動力」と「調整力」です。大学2年時に1年間マレーシアへの留学を実現しました。留学先では日本の良さを伝えるサークルを立ち上げ、様々な国籍のメンバー20名を集めました。意見の衝突が多かったため、SNSのグループ機能も活用しながらコミュニケーションを円滑に取れるように工夫をしました。貴社でも、お客様のニーズを引き出し、多くの商材の中からニーズプラスアルファの提案ができる営業になりたいと考えています。

まとめ

自己PRは、自分の強みを企業に伝えるためのものです。就職活動で成功するためには、自己PRを含めた事前準備を徹底できるかどうかが重要です。まずは自己分析と企業分析を行い、論理的で一貫性のある内容を作成しましょう。

自己PRの作成に悩んだり「本当にこれで伝わるのか不安」と感じたりする場合は、キャリタス就活エージェントの活用がおすすめです。魅力的な自己PRの作り方講座など就活のノウハウをお伝えする講座を定期的に実施しております。また、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、自分の強みを整理し、企業に響く自己PRの作成をサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。