苦手なグループワークを克服する方法とは?行う理由や評価内容についても解説
就職試験の選考方法の1つとしてグループワークを取り入れる企業も増えています。この記事では、就職活動を控えている学生や、すでに就職活動を始めている学生に向けて、企業がグループワークを行う理由や評価の対象について解説します。グループワークが苦手な場合に克服する方法についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
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そもそもグループワークとは
グループワークとは、少人数のグループに分かれて共同で作業することです。就職試験でグループワークを実施する企業が多くなっています。一次選考や二次選考など選考の早い段階で行われるパターンが一般的です。
テーマに基づいて討論するグループディスカッションとは異なり、グループワークではグループとしての一体感を意識しながら話し合ったり、協力して成果物を作成したりします。
グループワークの主な流れ
グループワークには基本的な流れがあります。以下で詳しく解説します。
1.自己紹介・役割分担をする
グループの割り当てが済んだら、自己紹介を行います。なるべく明るい雰囲気で自己紹介できると印象がよくなり、グループに溶け込みやすくなります。大学名、名前だけではなく何か一言付け加える工夫をしてみるとメンバー同士話やすくなるかもしれません。
その後、リーダーや書記などの役割を決めましょう。その場で希望者を募って役割分担する場合が多いため、得意な役割に積極的に立候補するとグループワークで自分の力を発揮しやすくなります。なお、同じ役割に立候補者が集中した際は、他の役割を率先して引き受けると協調性があるとアピールできます。
いずれにせよ、必ず希望する役割を担当できるとは限らないため、グループワークに参加するときはどの役割でもこなせるように準備しておく必要があります。
2.議論する
テーマをもとにメンバー同士で話し合い、グループとしての方向性を決定します。最初に方向性を定めると、与えられた目標を達成するために効率的な議論を実現できます。なお、方向性を決めるなかでは、テーマ、用語、目的などの具体的な定義も早めに設定しましょう。メンバーによって解釈が異なると話し合いの前提も異なり、議論がスムーズに進まなくなるためです。
また、議論においては、全員が発言できるようにする必要があります。全員が納得できる結論に辿り着けるように意識しましょう。
3.発表する
グループワークの最後には、グループが出した成果を発表します。発表の完成度を高めるには最後まで入念に話し合い、慎重に準備を整えることが大切です。全体に発表する前にグループ内で発表の練習を行い、簡潔かつ分かりやすい発表を目指しましょう。
企業が就職試験でグループワークを行う理由
企業は、なぜ就職試験でグループワークを行うのでしょうか。ここでは、その理由について解説します。
グループワークを行う理由
企業は、就活生の思考力を確認するために就職試験でグループワークを実施しています。仕事をするうえでは、目の前の課題について自分で考え、主体的に解決する力が必要だからです。
また、グループワークではメンバー同士の関わり方や話し合いの様子もチェックできるため、対人力の見極めにも有効です。グループワークを実施すると、就活生が実際に働き始めた際に組織でどのような役割を果たすかイメージできます。
企業にとってグループワークを実施するメリット
企業にとってのグループワークを実施するメリットは、就活生の本来の姿を評価できる点です。就職試験のグループワークは、学生が事前に対策できません。その状況でグループのメンバーと協力して目標達成を目指す必要があり、ビジネスの現場でどのように立ち回るか確認できます。また、協調性や主体性の高さなどを見極められる点も、グループワークを実施するメリットです。
グループワークでは何を評価するのか
グループワークでは、さまざまな素質について評価されます。企業が具体的に何を評価しているか解説します。
協調性
グループワークでは協調性の高さが見られており、メンバーと協力して目標達成を目指せるかチェックされています。グループワークでは、制限時間の中でテーマについて解決する必要があります。そのため、いかにメンバー同士で協力して議論を進められるかどうかが重要です。協調性を発揮して他人の意見も尊重して議論を進められると、評価される可能性が高まります。
主体性
仕事に取り組むうえでは、主体性も必要です。そのため、グループワークでは、課題を解決する意欲をもって積極的に議論に参加しているか見られています。また、課題を自分事として捉えられているかも重要です。
グループワークで主体性をアピールするには、自分で決められる部分について素早く判断を下し、行動に移す力を身につけましょう。
コミュニケーション能力
就職試験のグループワークにおいては、コミュニケーション能力も評価対象です。自分の意見を一方的に伝えるだけでなく、他のメンバーの発言にも耳を傾け、それぞれの意見を尊重する必要があります。
また、発言ができずにいるメンバーに話を振り意見を引き出すこともコミュニケーション力の高さといえます。初対面の相手とも話しやすい雰囲気を作る力は、実際に仕事に取り組むなかでも重要なスキルです。
グループワークが苦手だと感じる理由
グループワークが苦手だと感じる場合、どのような理由が考えられるのでしょうか。以下で詳しく解説します。
自分の考えや意見を伝えることが苦手
自分の考えや意見を他人に伝えることが不得意であり、グループワークが苦手だと感じる人は少なくありません。的外れな発言をしたり、メンバーに悪い印象をもたれたりするのではないかと不安に思う人が多いでしょう。また、発言しないと他のメンバーに迷惑がかかるというプレッシャーも、グループワークに対する苦手意識が増す原因になります。
人見知りで初対面の人と話すのが苦手
人見知りの人もグループワークが苦手だと感じる場合が多いです。グループワークでは初対面の人とコミュニケーションをとる必要があり、人見知りだと特に不安や緊張を感じやすくなります。
周囲の考えや意見に流されてしまう
自分の考えや意見はあるものの、周囲の考えや意見を聞いて流されてしまう人もいます。しかし、その場合は自分の発言に矛盾が生じて一貫性がないと判断され、意志が弱いと評価される恐れがあります。
苦手なグループワークを克服するための3つの方法
グループワークの苦手意識を完全に無くすのは難しいかもしれませんが、少しでも克服できるよう、具体的な3つの方法について解説します。
数多くのグループワークに参加する
就活セミナーでは、グループワークの講座を実施している場合もあります。グループワークの経験を多く積めば雰囲気に慣れ、苦手意識、緊張、不安などの払拭につながります。そのため、発言もしやすくなるでしょう。緊張しやすい人や、事前にシミュレーションしたい人や対応力をより高めたい人にもおすすめです。
近年、オンライン形式のグループワークを取り入れる企業も増えています。オンラインではメンバーの表情が分かりにくく、音声が遅延する場合もあり、対面形式のグループワークとは異なる難しさがあります。誰かが発言をする際に頷くなどリアクションを大きめにとることや、挙手ボタンを活用するなどオンラインならではのコミュニケーションの取り方もうまく合わせて進めていかなければならないため、入社を希望する企業のグループワークがオンライン形式である可能性に備え、事前に対策しておきましょう。
聴く力・時間管理能力など他のスキルをアピールしてみる
グループワークでは自ら発言するだけでなく、他のメンバーの考えや意見も聞く必要があります。相手の話に耳を傾ける傾聴のスキルは、話し合いの雰囲気をよくするために重要です。課題に必死になりすぎて相手の意見を聞く際に無反応になってしまうというのもよく見られるケースです。誰かが発言する際には発言者に目を向け合図値を打つなどの姿勢も評価される1つです。また、相手の発言を踏まえて助け船を出したり、補足を加えたりすると、議論がより進みやすくなります。
グループワークを円滑に進めるためには時間の管理や、まとめる能力も必要です。自分の意見を積極的に発言することが苦手な人は、傾聴スキル、時間管理能力など、自分の良さを出すことで自信をもってグループワークに参加できるようになるでしょう。
企業の評価ポイントを把握しておく
企業がグループワークで評価する対象を事前に把握しておくと、自分が何をどのように表現すればよいかわかります。一般的には、協調性、主体性、コミュニケーション能力のほか、創造性などを重視する企業が多いです。自分の強みも含めてアピールできれば、次の選考に進める可能性を高められます。
グループワークを成功させる4つのポイント
グループワークを成功させるには、意識したいポイントがあります。以下で詳しく解説します。
開始前にメンバーと会話する
グループワークが始まる前にメンバーと雑談すると、テーマについての話し合いもスムーズになります。事前にコミュニケーションを取ると互いの緊張が緩み、発言しやすい雰囲気になるからです。
積極的に議論に参加する
グループワークは結果よりも過程が重要です。企業は、それぞれの就活生がどの役割につき、どのように立ち回ったかチェックしています。そのため、よりよい結果を出すための過程を重視し、楽しみながら参加しましょう。合否が付くものなので楽しむのは難しいとは思いますが、初めてのメンバーと協力して楽しそうに取り組む姿勢というのは企業の評価ポイントにもなります。
自分の考えや意見は簡潔に伝える
自分の考えや意見を発言する際は、簡潔にまとめて伝えましょう。長々と発言すると結論が分かりにくくなるため、要点をまとめて発言することが大切です。また、発表の際も簡潔に伝えるスキルが求められます。
他者を否定しない
グループワークにおいて担当者が見るポイントに積極性と協調性があります。大事なのは、「いい議論しよう」という姿勢で臨んでいるかどうかです。時間制限もあり意見が合わない人の発言を遮断したくなることがあるかもしれませんが、他者を否定しないというのが大切です。グループ全員でしっかりテーマに向き合って意見を伝え合うということを意識して挑みましょう。
まとめ
就職活動においてグループワークに苦手意識をもつ人は多いです。しかし、企業が何をチェックしているか理解してポイントを押さえて取り組めば、自分自身のスキルや能力をアピールできます。
また、経験したことのないことは誰でも不安に思って当然です。志望度の高い企業のグループワークが初めてのグループワークとならないよう、早めに経験値を積む工夫をしましょう。
キャリタス就活エージェントのキャリアアドバイザーもみなさんと同じように就活を経験してきました。自分たちが経験したからこそお伝えできるポイントもたくさんあります。また、毎年多くの就活生と面談をしているため、様々な成功談、失敗談を目の当たりにしています。
グループワークなど一人で対策が難しい事は、一緒に早めに対策をしていきましょう。
どんな悩みでも話してみて前に進むきっかけを作ることが大切ですので、ぜひお気軽にキャリタス就活エージェントのキャリアアドバイザーに相談をしてみてください。