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2024.10.24

一次面接で聞かれる質問と対策|話し方のポイントや回答例、評価項目を解説

新卒採用の場合、内定までに面接が数回行われます。また、一次面接は、グループ面接で実施されるのが一般的です。人数を絞るための面接である一次面接は、質問がある程度予測しやすいため、事前準備で通過率が変わります。

本記事では、一次面接の実施方法や聞かれる質問・対策を解説します。一次面接の準備に役立ててみてください。

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目次

一次面接とは

内定までに行われる面接のなかでも、一次面接はどのような形式で実施されることが多いのでしょうか。

グループ形式が多い

一般的には、集団で行うグループ面接を実施していることが多いです。

人数は、およそ3~4名ほどです。面接時間は企業によりまちまちですが、30分から最長でも60分ほどで、3~5個程度の質問を順に回答していくことになります。

つまり、学生1人当たりの持ち時間は10~20分程度で、1つの質問につき30秒~1分程度で答えられるように話を整理しておきましょう。

面接形式の種類と違い

一次面接の主な目的は、基本的な社会人としてのマナーや身だしなみが理解できているか、自己分析ができているか(自分がどんな人物かを伝える事ができるか)の確認です。ここで面接者の人数を絞り込みます。

次の二次面接では、一次面接よりも深掘りした質問で能力や思考を知り、自社への適性があるかどうかを確認していきます。(自己分析+業界研究、仕事研究ができているかの確認)
最終面接では、より具体的な質問やキャリアプランなど将来を問われることが多いようです。

このようにいくつかの段階を踏んで、企業側は入社意欲の確認と内定者の選定を行います。

一般的な就職面接の流れ

一般的に行われている就職面接の流れについて解説します。

面接の構成

面接は、基本的に以下の流れで行われます。流れを把握しておき、慌てずに受け答えをしましょう。

1. 入室して着席
2. 挨拶と自己紹介(導入)
3. 志望動機
4. 自己PR
5. 逆質問(質疑応答)
6. 退室

企業によって順番が前後したり、質問の流れが変わる場合もありますが、傾向を押さえて話す内容を準備しておくことが大切です。

Web面接の流れ

昨今では、一次面接をWebで実施する企業も増えました。一般的にWeb面接は、以下の流れで実施されます。

1. Web面接のURLを受け取る
2. URL先へ入室(ログイン)
3. 入室のあいさつをして、Web面接開始
4. お礼を伝え、退室(ログアウト)

一次面接(集団面接)で聞かれる質問と傾向

一次面接ではどのような質問をされるのでしょうか。一次面接での質問の傾向について解説します。

社会人として働く素質を見極める質問

一次面接を実施する目的は数を絞ることでもあります。そのため、まずは問題なく会話のキャッチボールができるかどうかや、社会人としての素質があるかなど、基本的なところを見極める質問をされる傾向にあります。

業務適性よりも、社会人として必要なマナーの確認がメインになるため、緊張しすぎず自分らしくアピールできるように心がけましょう。

集団面接の場合には回答に対して深掘りすることは少ない

一次面接が複数人で行われた場合には、1人に対して何度も質問のやり取りをする時間はありません。基本的な能力の確認が主になるため、一つの質問に30秒~1分程度を目安に回答できるように準備しておきましょう。

一次面接の質問で評価する3つの能力

一次面接で評価される能力を3つ紹介します。ポイントを理解して、受け答えができるように備えましょう。

自己管理能力

自己管理能力とは、自分の感情や思考、行動をコントロールする能力です。体調や時間管理も自己管理能力に含まれます。これらをきちんと管理できることは、社会人として最低限必要なスキルであるため、長期的に活躍してもらうために重要視されるポイントといえます。

困難を乗り越えた経験といった具体的なエピソードを伝えながら話すことで、説得性がより増すでしょう。

ロジカルシンキング(論理的思考力)

物事を分析し、筋道を立てて回答まで導くロジカルシンキングは、会議や商談の場で必要な能力です。

面接での受け答えも「Why so(なぜそうなのか)」「So what(なぜそういえるのか)」を明確に伝えることを基本とし、結論に根拠を加えながら説明することを心がけましょう。

コミュニケーション力

社会人は社外・社内のさまざまな人と仕事をする場面があり、コミュニケーション力は必要不可欠です。一次面接では、質問の回答から言語化能力や共感力を見極めていきます。

言語化能力とは、考えを相手に理解しやすい言葉に変換し伝える力をいいます。共感力とは、相手の考えや状況、感情を認識・理解する力です。

一次面接でよく聞かれる質問10選

ここでは、一次面接で聞かれることの多い10の質問を紹介します。

1. 自己紹介

自己紹介は本人確認、アイスブレークのために初めに質問されることが多いです。名前と大学、学部、学科を聞き取りやすい声で伝えましょう。

また、名前や大学名だけで終えるのではなく、どんな人物なのかが伝わる内容や、面接への意気込みや自己PRを付け加えることもオススメです。ただし、このあとの質問で改めて聞かれる可能性もあるため、長々と話さず、30秒~1分程度で簡潔に伝える事を心がけましょう。

2. 自己PR

自分の人柄やスキル、過去の経験を踏まえながらアピールします。

わかりやすく伝えるためには、まず「自分の強みは〇〇です」と結論を述べ、なぜそれが強みなのか具体的なエピソードを入れながら説明しましょう。企業にあった人柄であることが伝えられるよう、企業の特性を踏まえた回答にすれば、よりよい評価につながります。

3. 長所・短所

長所と短所を聞くのには、その内容を知るだけでなく、自己分析ができている人材なのかを確認する意図もあります。

こちらの質問も、まずは結論を伝えてから、長所を活かしたことで得られたエピソードを話しましょう。短所を答える際には、短所の内容を伝えて終わるのではなく、その短所に対して行っている努力まで伝えて成長意欲が伝わるようにしましょう。

4. 特技・趣味

特技や趣味は、スキルや長所をアピールできる質問でもあります。面接を受ける企業の業務内容を考慮して、必要な人材であることをアピールできるように伝えることが大切です。そのため、特技や趣味と通じて学んだことや身についたことも明確にして話すようにしましょう。
とはいえ、企業によってはアイスブレークで特技や趣味を聞くケースも少なくありません。難しく考えすぎず、自分らしさがアピールできる内容を準備してみてください。

5. 志望動機

なぜこの会社に入社したいのかを伝えます。事前に企業分析をして、他の会社との違いをよく理解し、他の会社でなく、この企業に入社したい理由を明確に話せなければいけません。

自己PRや長所など、他の質問とも関連付けができるように意識すると、より志望動機や入社意欲を具体的に伝えられるでしょう。

6. 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

成長実感が得られたエピソードや志望動機の裏付けになる話をします。学業だけでなく、サークル活動やアルバイトなどの経験を話すのもよいでしょう。

「どんな」行動を「なぜ」したのかを明確するため、結論を簡潔に述べてから具体的なエピソードを話します。そして、その経験から得られたことを社会人になってからどう活かしていくのかまで伝えましょう。

7. 他社の選考状況

この質問では、自社への志望度や選考を受けている企業に一貫性があるかを確認しているため、正直に答えて問題ありません。なぜそれらの企業を受けているのか、簡単に説明をして就活の軸を伝えるようにしましょう。

なお、「第一志望のため、他は受けていません。」と1社に絞り込んでいると伝えても、評価につながるとは限りません。

8. 希望職種

この質問では、企業にどのような業務があるのか企業研究をしているかどうかや、自分に向いている職種は何なのか自己分析ができているのかを確認しています。

入社意欲や入社後のビジョンが伝わるよう、抽象的な回答はせず、希望理由や入社後はその職種でどう貢献・活躍していきたいのかを伝えましょう。

9. 入社後にやりたいこと

この質問は希望職種にも関連しますが、自己分析や企業分析ができているかの確認が含まれます。この企業に入社したからこそ実現可能であることを話すだけでなく、自分の強みでどう企業へ貢献できるかも伝えましょう。

10. 逆質問「なにか聞きたいことはありませんか」

逆質問は、原則何を聞いても問題ありません。

せっかく企業へ直接質問できる機会なので次の選考に進むために気になっていることを聞きましょう。例えば「営業で活躍したいので、活躍している方の特徴を教えてください」のように、その質問をする意図を伝えることや、特に質問がない場合には「説明会や選考を通じて疑問点は解消できたので、特にありません。」など伝え方を工夫してみると良いでしょう。

ただし調べればわかることや福利厚生面ばかりを聞くのは、企業研究不足、制度面しか見ていないのかと思われ、逆効果になります。

どうしても質問が思いつかない際には、「学生のうちに身につけておきべき知識やスキルはありますか?」のように、就業意欲を伝えられる質問を選んでみると良いでしょう。

一次面接の対策ポイント

人数の絞り込みが行われる一次面接で、次の選考に進むために押さえておくべきポイントを解説します。

好印象を与えられるよう、姿勢を整える

好印象を与えるには、姿勢を整え、面接官の目を見ながらいつもよりも大きな声でハキハキと、高めのトーンを意識して話すよう心がけましょう。印象だけでなく、熱意を伝えたり、アピール効果を高めることもできます。

また、外見でも好印象を与えるために、清潔感のある服装と髪型にも気をつけましょう。

質問と回答を準備しておく

一次面接は、深掘りした質問ではなく、社会人としての素質やマナーが問われる基本的な質問がメインです。質問が予測しやすいので、自己紹介や学生時代に力を入れたこと、志望動機など高確率で聞かれ質問は、あらかじめ準備と話す練習をしておくとスムーズに対応できるでしょう。

短時間でわかりやすく伝える

面接官の印象に残るためには、回答は1分程度に留め、PREP法(「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」)を使ってわかりやすく話すとよいでしょう。

短く端的に返す回答(30秒~1分程度、文字数だと400文字程度)と、エピソードも含めた長い回答(2~3分程度、文字数だと800文字~100文字程度)の2パターンを用意しておくと、より安心です。

まとめ

一次面接は、社会人としての基本的な素質を問われることが多く、型にはまった質問をされることも少なくありません。事前準備をして、慌てず受け答えができるように備えましょう。

一次面接対策を強化したい人は、ぜひキャリタス就活エージェントにご相談ください。キャリタス就活エージェントには、就活のノウハウを蓄積したキャリアアドバイザーが在籍しており、就活に関するさまざまなことを相談可能です。一次面接は準備と対策次第で通過率を上げることができますので、一人で考え込まずに一緒に対策を準備しましょう。