内定ブルーとは?なりやすい時期や理由、対処方法をまとめて解説
「内定ブルー」は、学生から社会人へと成長する過程に感じるネガティブな感情です。株式会社キャリタスが2024年卒の学生を対象にした調査によると、内定期間中に「不安を感じた」と回答した割合は93.5%でした。仕事についていけるのか、人間関係や社会人生活についての悩みなど、学生から社会人になるという変化の中で大きな決断をすることはストレスが大きく、内定後にブルーになることが多少なりともあるかもしれません。
しかし、適切な対処方法を知り、自分のペースで内定ブルーを乗り越えられると、スムーズに社会人としての第一歩を踏み出せるでしょう。本記事では、内定ブルーの概要や対処方法を解説します。ぜひ、役立ててください。
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そもそも内定ブルーとは
内定を承諾した後に気持ちが落ち込む「内定ブルー」は、自身が決めた就職先への疑念や新生活への不安から生じる感情です。内定ブルーは一時的に多くの学生が経験するものです。適切な対処法を見つけると、ネガティブな感情を乗り越え、前向きな気持ちを取り戻せる可能性があります。
内定ブルーの経験者は多いのか
内定ブルーを経験する人は少なくありません。
なかには、ネガティブな感情を払拭できないまま入社時期を迎える人もいます。しかし、内定ブルーをきっかけに自身に向き合うと、新しい環境への適応力を高められる可能性があります。
内定ブルー自体は自然なものと受け止め、正しい対処方法を心得ておくことが大切です。
内定ブルーが発生しやすい時期
内定承諾直後や内定式の後、入社直前などには、内定ブルーを感じやすい傾向が見られます。大型連休後に友人や家族との交流を通じて、自身の選択に迷いを持つ人もいるでしょう。
特に入社直前は、新生活までの期間が短いため不安が高まりやすく、五月病につながる場合もあります。しかし、内定ブルーは多くの人が経験する一時的な感情です。本記事を通じて内定ブルーへの理解を深め、適切に対処しましょう。
内定ブルーが発生する背景
内定ブルーが発生する背景には、早期に内定を獲得する学生が増えていることがあります。近年、内定から入社までの期間が長くなったことで、自分の将来について深く考えたり、内定を承諾した会社の評判などについて、調べ直したりする時間が増えました。人によっては、自身の気持ちやさまざまな情報と向き合ううちに、不安や迷いを感じる場合があります。
内定ブルーが起こる主な理由8選
内定ブルーのトリガーがあらかじめ分かっていれば、深く落ち込まずに済むかもしれません。内定ブルーの主な理由を解説します。
仕事についていけるのか、自分の能力が発揮できるのか不安
周囲の期待に応えられるか、自分の能力や適性が認められるかと心配する気持ちから、内定ブルーになる人もいます。
しかし、企業側は最初から完璧になんでもできることを求めてはいません。新入社員はわからないことや失敗があって当たり前と考えています。新入社員に求められるものは挨拶やお客様や社員とのコミュニケーション、わからないことはわからないと素直に伝え学ぶ姿勢です。最初からうまく仕事をこなすことを目指すのではなく、多くを学び2年目、3年目でしっかり評価される社員になれるよう、採用された事実に自信を持ち、経験を積み重ねて成長していくという志でいると良いかもしれません。
人間関係をうまく構築できるか不安
新しい人間関係を構築できるかどうか不安で、内定ブルーになる人もいます。学生時代とは異なり、社会人になると幅広い年齢層や、さまざまな立場の人々と関わります。適切な言葉遣いや接し方に、不安を感じるでしょう。
それでも見方を変えて見ると、新しい出会いは、視野を広げる貴重なチャンスともいえます。自分から積極的に歩み寄る姿勢があれば、良好な人間関係を築きやすくなると考えられます。
生活スタイルが変わることに不安を感じている
社会人には規則正しい生活が求められます。これまで生活リズムを意識してこなかった人は、漠然とした不安から内定ブルーになるかもしれません。
しかし、最初は苦しいと感じても、徐々に社会人としての生活スタイルに慣れていくと考えられます。自己管理能力が向上すれば、充実した日々を送れるでしょう。
自分の就活の結果に満足できていない
就活の結果に納得がいかなかったり、内定承諾を後悔したりして、内定ブルーになる人がいます。「もっと自分に合う会社があるのではないか」と考えることもあるでしょう。
しかし、迷いを自身への理解を深めるチャンスと捉え、選んだ会社での自己実現方法を考えると、キャリアを築くチャンスに気がつけるかもしれません。
就活が落ち着くことで考える時間が生まれる
就活が落ち着くと、新しい生活への思いを巡らす時間が増えます。生活スタイルが変わることへの不安が、内定ブルーを引き起こす可能性もあります。
社会人生活という未知の体験に向き合うなかで、さまざまな感情を抱くのは当然です。内定先の会社や将来の自分について考えることは、社会人としての目標設定や新生活への前向きな準備の過程であると、前向きに捉えましょう。
会社の悪評を耳にして心配している
入社前に、内定した会社に関するさまざまな悪評を耳にすることは珍しくありません。自信を持って選択した会社でも、家族や友人、インターネットから得た情報を通じて、内定ブルーになる場合があります。
しかし、悪評のなかには実態を反映していないものもあります。先入観を持たずに自身の目で確かめる気持ちを持ちましょう。
他人と比較して判断に迷いが生まれた
就活後に余裕ができると、他人の状況に目を向ける余裕が生まれます。友人や同期の内定先と自分の選択を比較して不安を感じ、内定ブルーになる人もいます。
理想のキャリアは、人それぞれの価値観や向き・不向きによって異なるものです。周囲と比較せず、自身の興味や強みを活かせるキャリアを考えましょう。
自立することに不安がある
就職のタイミングで引っ越しが必要な場合は、自立できるのかと不安を感じて内定ブルーになりやすいものです。特に、初めて親元を離れる場合は、期待と不安が入り混じり、複雑な気持ちになるかもしれません。
しかし、自立すると生活力が身につき、自己管理能力や問題解決能力が向上すると期待できます。生活に慣れたころには、成長ぶりを実感できるでしょう。
内定ブルーにならないための対策とは
内定ブルーにならないための対策を解説します。後悔しないように就活に打ち込み、不安を1人で抱え込まないようにしましょう。
自分が納得できるまで就活する
就活に納得できていない人は、内定ブルーになりやすい傾向が見られます。周囲を気にせず、自分自身と向き合って自分が納得できるまで就活を続けるのも1つの方法です。ただし、どこかで折り合いをつける必要はあります。就活は不安があって当たり前です。まずは働いてみることを前提に、他の対策や対処法を試してみましょう。
同期や先輩社員と交流する
内定ブルーにならないように、同期や先輩社員と積極的に交流しましょう。内定した会社が、交流の場を提供してくれるケースもあります。さまざまな情報を得て社会人生活を詳細にイメージできると、内定ブルーの克服につながります。
根拠の薄い会社の評判を気にしすぎないようにする
あえて会社の評判を意識しないようにすることも、内定ブルーを避けるうえで効果的です。口コミサイトやSNSなどには、古い書き込みや、不満を持った元従業員の声が多く投稿されています。情報が偏っている可能性があるため、過度に影響されないよう注意しましょう。
またどうしても気になって気持ちが切り替えられない場合は、学校のキャリアセンターや企業の人事に相談をしてみましょう。
内定ブルーになった場合の適切な対処方法とは
内定ブルーへの適切な対処方法を知っておけば、この機会を通じて成長できる可能性があります。内定ブルーへの適切な対処方法を解説します。
考え方を改める
内定ブルーになったときは、考え方を見直してみましょう。内定ブルーになる人は、完璧主義の傾向が強い場合があります。社会人になる前は、不安を感じて当然です。すべてが思い通りにはならない、最初はできなくても仕方ないなどと、ある程度は割り切って考えるようにしましょう。
先輩社員に相談する
思い切って先輩社員に相談すると、内定ブルーを解消できる可能性があります。先輩社員もかつては同じように、社会人になる過程で不安を覚えたはずです。経験者にアドバイスをもらえると、視野が広がりポジティブな気持ちが湧いてくるかもしれません。
就活を見直す
時間をかけて自身の価値観や志望動機を振り返り、このまま入社してもよいか考えてみましょう。疑問が残る場合は、就活の継続も1つの選択肢です。ただし、最終的には、責任を持って自身で入社する会社を選択する必要があります。
ゆっくり休む
就活の疲れがたまっていると、内定ブルーになりやすい場合があります。人に会ったり、スマートフォンを触ったりせず、自身を労りましょう。心身ともにリフレッシュすると、社会人への期待が芽生えてくるかもしれません。
会社が実施する内定者フォローの例
会社が実施する内定者フォローの例を解説します。積極的に参加して、内定ブルーの解消に役立てましょう。
担当者と1対1の面談が行われるケース
入社前に、担当者と1対1で面談できる場が設けられている場合があります。将来のキャリアパス、具体的な業務内容、研修プログラムなどについて質問すると、自身の未来をより明確にイメージできるでしょう。疑問や懸念事項が解消されると、不安な気持ちが落ち着くと考えられます。
部署の人と会話するケース
内定者と入社予定の部署に所属するメンバーの、交流会を開催してくれる会社もあります。オンライン化が進む就活ですが、オフラインでのコミュニケーションも大切にされています。メンバーに親しみを感じると、入社に対して前向きな気持ちになれるかもしれません。
内定者アルバイトなどが実施されるケース
内定ブルー解消に向け、事前に会社で働く機会や、事前研修などが実施されるケースもあります。実際に働いてみると、社内の雰囲気や業務内容を直に理解できます。働くイメージを具体化できると、不安の解消につながるでしょう。
内定者同士でコミュニケーションをとる機会があるケース
内定者同士でコミュニケーションをとる機会があれば、積極的に参加しましょう。多くの会社は、内定者懇親会やオンラインコミュニティなど、さまざまな交流の場を設けています。内定者同士でネットワークを築いておくと、仲間意識が生まれ、内定ブルーの緩和に役立ちます。
先輩社員とコミュニケーションをとる機会があるケース
リクルーターに質問できるイベントを開催してくれたり、社内イベントに招待してくれたりする会社もあります。近い将来、自身をサポートしてくれる先輩社員とコミュニケーションをとれると、入社への不安が解消されやすくなります。
内定式が行われるケース
多くの会社は、入社式の前に内定式を行っています。内定者同士の一体感が得られたり、モチベーションが上がったりすると、内定ブルーが解消される可能性があります。
まとめ
内定ブルーは一時的なもので、適切に対処すれば前向きな気持ちを取り戻せる可能性があります。会社が用意してくれた内定者フォローの機会を利用するなどを行い、内定ブルーを解消しましょう。
一人で考え込むとなかなか内定ブルーから抜け出せず悪循環な事も多いです。キャリタス就活エージェントでは内定ブルーに陥らないよう、選考過程や内定承諾時、内定式、年末、入社式前など定期的にアドバイザーがその時に気持ちをお聞きし、不安なく入社を迎えられるようサポートしています。
内定先や友達には相談しづらい場合はぜひキャリタス就活エージェントを活用しみてください。社会人の先輩として様々な経験をしているアドバイザーも就活生の時は内定ブルーを経験しています。同じ経験をしたからこそ何に不安を抱いているかをじっくり聞きながら一緒に最善の策を考えます。人生の中でも大きく環境が変わるタイミングなので内定ブルーになることは多かれ少なかれどの人も経験することです。自分の気持ちを整理し社会人としてのスタートが切れるようにしましょう。