公務員試験に落ちてからの就活は間に合う?効率良く対策するためのポイント
力を入れてきたにもかかわらず公務員試験に落ちる人は、決して少なくありません。公務員試験に落ちてから民間企業への就活を目指す人も多くいます。この記事では、公務員試験に落ちた人に向けて、民間企業の就活に切り替えるメリットや手順などを解説します。就活をスムーズに進めるポイントも解説するため、ぜひ役立ててください。
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結論:公務員の試験に落ちてからの就活は可能
公務員試験に落ちてから民間就活に着手する人は珍しくなく、民間企業から内定を獲得する人も多くいます。たとえば、2023年度の国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)の倍率は、3.2倍でした。定員より大幅に多い人数が受験しており、残念ながら公務員試験に受からなくても落ち込みすぎず、別の選択肢を検討することが大切です。
公務員試験に落ちた場合に考えられる選択肢
公務員試験に落ちた場合、どのような選択肢があるのでしょうか。以下で詳しく解説します。
選択肢1:民間企業に就職する
今後は公務員試験を受けないと決め、民間企業に就職する方法があります。就活が成功した場合、経歴に空白期間を作らずに就職先を確保できます。ただし、最初から民間企業を志望して就活している学生に遅れをとっているため、徹底的な対策を早急にとることが必要です。効率を重視して就活に取り組みましょう。
選択肢2:公務員試験に再度挑戦する
公務員試験に落ちても、翌年以降に再挑戦する方法もあります。学生の身分のまま改めて挑戦する人だけでなく、大学卒業後に再び受験する人もいます。再チャレンジしたい場合は、自分に合う方法を選びましょう。
選択肢としては、再挑戦のため大学院に進学する、就職留年する、就職浪人する等の選択肢がありますが費用がかかったり、経歴にブランクが生じたりとデミリットもあるため慎重に検討することが大切です。
民間企業への就活に切り替えるメリット
公務員試験に落ちてから民間企業への就活に切り替えると、メリットもあります。以下で詳しく解説します。
将来の選択肢が広がる
民間企業で働けばさまざまな経験ができ、社会で役立つ豊富な知識や能力を身につけられます。
民間企業は公務員に比べ、若いうちから意見が通しやすいなど、自分のスキルや能力を早くから発揮できるというメリットもあります。業界や職種を選んで就職すればやりがいが大きく、長期的なキャリアプランも立てやすくなります。
自分に合う職場が見つかる可能性がある
民間企業への就活では、業界研究や自己分析などに力を入れる必要があります。その結果、公務員よりも自分に向いていそうな仕事が見つかる可能性もあるでしょう。また、民間企業について詳しく調べてみると、公務員でないとできないと思い込んでいた仕事が民間企業でもできるケースがあります。
リスクを抑えて、公務員試験に再挑戦できる
民間企業へ就職すると、留年や浪人のリスクを回避しつつ公務員試験に再びチャレンジできます。公務員試験は学生が受験できる一般枠だけでなく、民間企業の経験者向けの社会人枠もあります。民間企業への就職により、強みを活かした受験が可能です。
公務員試験に落ちてから民間(企業への)就活をスタートする際の手順とは
公務員試験に落ちてから就活を始める場合、どのように進めればよいのでしょうか。具体的な手順について解説します。
公務員試験に落ちてしまった理由を考える
無理をして就活を始めてもうまくいかないため、焦らず自分の考えを整理することが大切です。
自分が公務員試験に落ちた理由を分析しましょう。公務員試験は成績の開示請求ができます。
自分と向き合って改善点を洗い出し、就活に活かす必要があります。
民間企業における業界や業種を把握する
公務員試験に集中していると、民間企業の業界や業種について理解が浅い可能性があります。学生はBtoCに注目する人が多いですが、BtoBについてもよく調べてみてください。
秋採用を実施している企業を探す
公務員試験に落ちてからでも、選考に申し込める企業は多く存在します。就活の情報サイトを活用し、秋採用に取り組んでいる企業を探しましょう。また、就活ノウハウやアドバイスを持っているエージェントやキャリアセンターなどを活用することで、効率的に就活を進めることもおすすめです。
気になる企業の選考にエントリーする
なるべく多くの企業の求人に目を通し、興味のある分野の企業や働きたいと感じる企業の選考にエントリーしましょう。やみくもに申し込むのではなく、就活の軸を決めて企業を選定する必要があります。
企業研究を深め、志望動機を錬る
選考にエントリーする際は、エントリーシートの提出を求められる可能性があります。エントリーシートには、志望動機を記載する欄が設けられている場合が多いです。応募する企業について研究し、時間をかけて志望動機を考えましょう。
自己PRやガクチカを見直す
自己PRやガクチカは、企業が求めている人物像と自分の共通点を伝えられる項目です。基本的には、公務員試験で用いたエピソードも使用できます。ただし、企業や職種に合わせて内容や言い回しを見直すことが大切です。
面接対策に取り組む
公務員試験と同じく、民間企業の採用試験でも面接が実施されます。面接官がチェックするポイントを意識しながら面接対策に取り組みましょう。
公務員試験に落ちた後の就活を効率良く進めるためには?
公務員試験に落ちてから取り組む就活の効率を高めるには、さまざまなポイントがあります。以下で詳しく解説します。
キャリアサポートセンターやOB・OGに相談する
大学のキャリアサポートセンターやOB・OGに相談し、就職先の候補となる企業を紹介してもらう方法があります。紹介による選考は企業にとって安心感があるため、受け入れているところも少なくありません。選考がスムーズに進みやすく、公務員試験に落ちてからでも内定を獲得できる可能性があります。
就活エージェントを活用する
就活エージェントを活用すると、履歴書の添削や面接対策をサポートしてもらえます。自分に合う企業を紹介してもらえる可能性があるため、ぜひ相談してみましょう。
逆求人サイトに登録する
逆求人サイトとは、就活生がプロフィールを登録し、企業がそれをチェックしてスカウトできるサービスです。自分からアプローチしなくても就職先を見つけられる可能性があります。
公務員試験に落ちてからの就活面接で気を付けたい質問とは
公務員試験に落ちた後の就活で面接を受けるときは、注意すべき質問もあります。以下で詳しく解説します。
どうしてこの時期に就活しているのですか?
就活を始めた時期について指摘されたら、公務員試験に落ちた旨を正直に伝えて構いません。回答の例文をあげると以下のとおりです。
「公務員試験の二次試験で落ちてしまい、この時期から就職活動を始めました。反省点を分析しつつ、成長の機会として就職活動に役立てたいと考えています」
公務員を目指していた理由は何ですか?
公務員を目指していた理由は正直に伝えても問題ありません。ただし、現在は民間企業への就職を希望していると伝わる表現をしましょう。回答の例文をあげると以下のとおりです。
「地域の活性化に携わりたいと考え、公務員を目指していました。しかし、地域産業を支える御社なら、公務員でなくても自分の目標を達成できると感じています」
どうして民間企業への就職を検討しているのですか?
公務員と民間企業の志望動機に大きなギャップがあれば未練をもっていると判断されるため、回答する際は注意が必要です。志望動機のつながりを意識しましょう。回答の例文をあげると以下のとおりです。
「公務員試験に落ちて改めて自分がやりたいことを考えた結果、民間企業でも実現できると気づきました。御社の柔軟でスピーディな対応力に魅力を感じています」
公務員試験は諦めたのですか?
公務員を諦めていないと伝えると志望度が低いと判断され、採用が見送られる恐れがあります。現在は、民間企業への就職を第一に考えていると伝える必要があります。回答の例文をあげると以下のとおりです。
「現在は御社の事業に対する興味が強く、入社してぜひ貢献したいと考えています」
公務員試験に落ちてからの就活における注意点とは
公務員試験に落ちてから就活する場合、気持ちを切り替えて取り組む必要があります。押さえておきたい注意点について解説します。
民間企業での働き方をしっかり考える
民間企業は業界、業種、規模も幅広く、公務員として実現したかったことが、完全一致は難しくても民間企業でも実現できる可能性はあります。業界研究、自己分析をしっかりして「どんな働き方をしたいのか」「仕事を通じて何を実現したいのか」「どんな企業が自分にマッチするか」を、時間をかけて考えてみましょう。
投げやりな態度で就活に挑まない
早く内定を獲得したいと思っても、投げやりな態度にならないよう注意しましょう。投げやりな態度では就活に失敗したり、民間企業で働く魅力に気づけなかったり、入社後に後悔したりする恐れがあります。
仕方なく民間企業を受けている感じを出さない
公務員試験に落ちたため仕方なく民間企業への就職を目指している場合、面接官にその気持ちが伝わる可能性があります。本心を完全には隠せないとしても、面接の場では誠意を尽くして失礼がないようにすべきです。
まとめ
公務員試験に落ちたタイミングから民間企業への就活をしはじめても、内定を獲得できる機会は十分にあります。そのためには、公務員試験に落ちた理由を振り返ったうえで、業界研究や自己分析に力を入れる必要があります。
民間企業を見ていなかった分、就活に対する焦りや不安があるかもしれませんが、就活のコツを掴めば納得いく就活をすることができます。
就活の準備期間が短い分、早めにコツを掴むためには就活ノウハウを知っている人をうまく活用することがおすすめです。
キャリタス就活エージェントは、公務員志望から民間就活に切り替えた方のサポートを毎年行っています。エントリーシートの準備、面接対策、求人紹介など就活に必要なノウハウを個々の希望に合わせて提供しています。まずはお気軽に就活の悩みをご相談してみてください。