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2024.07.31

面接で「最近読んだ本」を聞かれたときにおすすめの本は?具体的な回答例も紹介

就活の面接では、「最近読んだ本」について聞かれる場合があります。本から得られた学びや感想を自分の言葉で回答する必要があるため、普段あまり本を読まない人は困ってしまうでしょう。

そこで本記事では、「最近読んだ本」を聞かれた場合におすすめの本や回答例を紹介します。

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目次

面接で「最近読んだ本」を聞かれることは多い?

その人が興味を持っているものごとは、どのような本を手に取るのかによってある程度知ることができます。ときには読んでいる本に個人の思想や信条が反映されることもあるため、就活の面接で「最近読んだ本」を質問することはあまり推奨されていません。

しかし、企業によっては最近読んだ本についての質問がある場合もあるため、しっかり対策しておくとよいでしょう。

面接官が「最近読んだ本」を聞く意図を知ろう

面接官が「最近読んだ本」を聞く理由としては、次のようなものが考えられます。

興味関心を知りたい

冒頭でもお話したとおり、手に取る本にはその人の興味関心が色濃く反映されるものです。そのため本について尋ねることは、学生の興味関心を知るきっかけになります。

相手の興味関心を知ることで、採用にふさわしい人材かどうか見極めようとしていると考えられるでしょう。

読書習慣があるか知りたい

面接官が最近読んだ本について聞く際は、学生に読書習慣があるか知りたがっている可能性も考えられます。

読書習慣がある人は、自ら積極的に学ぶ意欲が高い傾向があります。そのため、読書習慣の有無を知ることで、学生の向上心を測っている場合もあるでしょう。

学生のコミュニケーション能力を測りたい

学生の緊張をほぐすため、話のきっかけとしてこういった質問をする面接官もいます。

ただし、その際に「雑談力」や「コミュニケーション能力」を測られることもあるため、就活の場であることを忘れずにアピールにつなげることが大切です。

「最近読んだ本」を答えるときのポイント

最近読んだ本について答える際は、次の2つのポイントを意識するとよいでしょう。

その本を「選んだ理由」を説明する

最近読んだ本について回答する際は、ただ本を紹介するのではなく、選んだ理由を明確に説明できるようにしましょう。

「◯◯のような悩みがあったため、●●について学べる本を選びました」というように、本を選んだ背景にあるストーリーを筋道立てて説明します。

本から得た「学び」を説明する

読書を趣味として楽しむだけでなく、その本からどのような学びを得たのか説明できるようにしましょう。

入社後、その学びをどのように活かそうとしているのかといった点を付け加えると、志望度の高さもアピールできます。

「最近読んだ本」の回答の組み立て方

「最近読んだ本は?」という質問に対する回答は、次の順番で組み立てるとよいでしょう。

STEP1.本のタイトル・著者名、選んだ理由

まずは、タイトルと作者の名前を紹介します。

タイトル・著者名を伝えたら、その本を選んだ理由やきっかけについて話しましょう。

STEP2.本の内容

次に、本の内容を簡潔に答えます。それはどのような本なのか、要点をわかりやすくまとめることが大切です。

たとえば、ビジネス書であれば書かれているテーマ、小説であればあらすじを説明するとよいでしょう。

STEP3.本から得た学び

最後に、その本から得た学びを説明します。本で解説されていたメソッドや、心に残った言葉などを紹介し、普段の生活にどう活かしているか述べます。

また、本から得た学びを入社後にどう活かすか具体的に説明するとよいでしょう。

就活生におすすめの本のジャンル

就活生が読むなら、次のようなジャンルの本がおすすめです。

ビジネス系

仕事をするうえで役に立つ知識や、スキルを得られるジャンルを「ビジネス系」と呼びます。

志望している業界や業種に関連しているビジネス書なら、入社意欲をより効果的にアピールできるでしょう。

自己啓発系

自己啓発系とは、人生やビジネスで成功するための手段を教えてくれるジャンルです。

自分のなりたい理想像や、抱えている課題から本を選ぶとよいでしょう。

小説・エッセイ

読書が苦手な人には、比較的読みやすい小説やエッセイなどがおすすめです。

経営者が書いた随筆や人生について考えさせられる小説なら、面接でもアピールしやすいでしょう。

就活生におすすめの本

ここからは、就活生におすすめの本の一例として、次の5冊を紹介します。

仕事が速いのにミスをしない人は、何をしているのか?

スタンフォード大学で機械工学・情報工学博士号を取得した著者が、工学・失敗学に基づき仕事を効率化する方法を解説したベストセラー。失敗やミスを未然に防ぎ、仕事を効率化する仕組みづくりを通じて、仕事の質とスピードを同時に上げる手法を学べます。「仕事でミスをしないこと」はビジネスマンにとって大きな武器となるため、社会人になる前にぜひ読んでおきたい一冊です。

苦しかったときの話をしようか

著者は、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)復活の立役者として知られる森岡毅氏です。日本を代表とするマーケターが、就職活動で悩む娘に向けて「自分をマーケティングする手法」をアドバイスした内容が書き記されています。自分のやりたいことが分からず悩んでいる人、自分だけの強みを見つけたい人におすすめです。

7つの習慣

全世界4,000万部の大ベストセラーである本書は、幅広い世代の人に読み継がれてきた名著です。「成功し、幸福な人生を歩むためには人格構築が欠かせない」という考えのもと、人格を磨くための7つの習慣が紹介されています。ビジネスだけでなく家族や友人との関係づくりでも役立つ内容なので、本から得た学びを実生活に活かしやすい点もポイントです。

嫌われる勇気

著者は、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏。哲学者と青年の対話篇形式で、アドラー心理学の「自分の課題と他人の課題を分離する」という考え方に基づき、青年が抱える悩みを解消していくという内容です。社会人になる前に身に付けておきたい、対人関係でストレスを感じないために重要なポイントを学ぶことができます。

夢をかなえるゾウ

ドラマやアニメなどのメディア展開もされた人気作です。平凡なビジネスマンのもとに、ゾウの姿をしたインドの神様・ガネーシャが現れ、人が夢を叶えるために必要な教訓を教えてくれるというストーリーです。一般的な自己啓発書とは異なり、ストーリー仕立ての「自己啓発小説」なので、普段あまり読書をしない人も読みやすいのではないでしょうか?

面接で「最近読んだ本」を聞かれたときの回答例

ここからは、先ほどおすすめした作品からいくつかをピックアップし、具体的な回答例を紹介します。

例1「苦しかったときの話をしようか」

私が最近読んだ本は、マーケターの森岡毅さんが書かれた「苦しかったときの話をしようか」です。

就職活動を機に「自分はどのような仕事がしたいのか」「どのような人生を歩んでいきたいのか」を考えるようになりましたが、なかなかこれだ!という答えが見つからずに焦っていました。そのようなとき書店でこの本を手に取り、目次に書かれていた「やりたいことがわからなくて悩む君へ」という文言を見て、まさに自分のことだと思い、読むことにしました。

私はこの本を通じて、自分の不安と向き合う方法を学びました。それまでの私は不安は悪いものだと考えていましたが、本書では「不安を感じるのは挑戦している証拠」と語られており、不安を感じている自分を肯定できるようになりました。

これからも仕事や人生に悩むことは多くあると思いますが、そのようなときは本書のその言葉を思い出して、チャレンジを続けていきたいと思っています。

例2「嫌われる勇気」

私が最近読んだ本のなかで印象に残ったのは、岸見一郎さん、古賀史健さん著の「嫌われる勇気」です。それまでの私は対人関係に悩むことが多く、人の目を気にしがちな性格だったので、書店でこのタイトルを目にしたときは強く惹かれました。

本書ではアドラー心理学に基づく「自分と他人の課題を分離する」という考え方が紹介されているのですが、この考え方は衝撃的でした。相手を変えることはできず、自分が変わるしかないという本書の内容に触れてから「相手にこうしてほしい」と考えるよりもまず「自分はどうしたらいいだろう」と考えられるようになりました。

すると、対人関係の悩みも少しずつ減っていきました。御社に入社したあとも、この本で学んだ内容を活かして、周囲とよい関係を築きながら働いていきたいと考えています。

例3「夢をかなえるゾウ」

私が最近読んだ本は、水野敬也さん著の「夢をかなえるゾウ」です。有名な作品なので前々からタイトルは知っていましたが、最近はじめて読んだ理由は、私自身が自分の夢について考えることが多くなったからです。

インドの神様・ガネーシャが夢をかなえるための教訓を教えてくれるというストーリーで、なかでも心に残ったのが「やらずに後悔していることを今日から始める」という言葉です。

私には「こうしたい」「このような自分になりたい」と思いつつも行動せずにいることがよくありました。しかし、本作を読了してからは、やりたいことについて調べてみたり、人に話を聞いてみたりと少しずつでも行動できるようになりました。

御社に入社したあとも、やりたいこと・やるべきことを先延ばしにせず、効率的に仕事を進めて目標を着実に達成していきたいと考えています。

「最近読んだ本」を聞かれたときのNG回答

最近読んだ本について質問されたときは、次のような回答は避けるようにしましょう。

「読書はしない」と答える

最近読んだ本について聞かれたとき「読書はしない」と断言すると、それ以上話題をふくらませることができず、コミュニケーション能力が低いとみなされる恐れがあります。

知識や向上心の乏しさをアピールすることにもなりかねないため、普段読書をしない人も、当日までになにかしら本を読んでおくとよいでしょう。どうしても時間がない場合は、純文学の短編など短い時間で読める本を選ぶという方法もあります。

読んでいない本について話す

「話題だから」「回答としておすすめされていたから」といって、読んでない本についての回答は避けましょう。

面接官に深堀りされた際にスムーズに回答できないと、実は読んでいないことが露呈し、悪い印象を与えてしまいます。

マンガやライトノベルについて話す

マンガやライトノベルには学びを得られる作品も多くありますが、娯楽作品としてのイメージが強いため、面接での回答としてはあまり好ましくありません。

とくに、堅い雰囲気の会社では受け入れられない場合があるため、注意が必要です。

まとめ

就活の面接で最近読んだ本について聞かれたときは、単純に本の内容を紹介するのではなく「本から得た学び」「その学びを社会人になってからどう活かしていくか」を答えることが重要です。普段あまり本を読まない人も、この機会にぜひ気になる本を手に取ってみてはいかがでしょうか?

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