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2024.05.14

面接で聞かれる「失敗談」とは?自己アピールにつながる要素やポイント、事例を解説

面接においてこれまでの失敗談を聞かれることは多いですが、単に失敗したことを話せばよいというわけではありません。自分が失敗した内容を話すだけでなく、自分のアピール材料として失敗談を活用することが重要です。

本記事では、失敗談が自己アピールにつながる要素について解説します。また、失敗談を選ぶポイントや事例についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

面接の失敗談はアピール材料になる

失敗から学んだ経験は、自身の輝かしい実績よりもアピール材料になります。失敗した内容に加えて、「学び」と「今後への活かし方」を合わせて伝えることで、効果的な自己アピールとすることが可能です。

面接で失敗談を聞く理由

面接では、失敗談を聞かれることが多いですが、質問の1つとして失敗談が選ばれる理由があります。

ここでは、面接で失敗談を聞く理由について見ていきましょう。

何を失敗としてとらえているのか

面接に来た人物が、何を「失敗」ととらえているかを知ることによって、考え方や物の捉え方、価値観がわかります。これによって、自社にマッチする人物であるかといった相性を確認しているのです。

問題解決力の確認

次に、問題解決力があるかどうかの確認です。

同じ失敗を何度も繰り返さず、一度の失敗でしっかりと軌道修正ができる人材かどうかを見極めます。誰であっても失敗することはありますが、その失敗にしっかりと対応できる人物であるかを確認しています。

分析力・忍耐力の確認

そして、分析力・忍耐力を持っているかの確認です。

失敗を失敗で終わらせることなく、学びとして今後に活かしているかどうかが重要になります。同じミスを繰り返さないための分析力、諦めずに学びに変えられる忍耐力やメンタルの強さを確認しています。

面接で伝えるべき失敗談の特徴

失敗談について話す場合には、面接に適した失敗談の選定が必要です。

ここからは、面接で伝えるべき失敗談の特徴について見ていきましょう。

仕事へ支障がない失敗談

まずは、仕事や志望する会社・職種に支障のある失敗談は避けましょう。

例えば、遅刻癖や犯罪といった仕事にマイナス影響を与えるような失敗談は、面接での印象もマイナスになる恐れがあります。

成長・学びがある失敗談

次に、失敗後に成長や学びといったプラスの変化がある失敗を選ぶことが重要です。

具体的には、「失敗を経験したことにより、同じ状況になった場合の対処方法を学べた」「急なトラブルが発生した場合にも、焦ることなく、適切な対応ができるようになった」などが挙げられます。

失敗談の選び方

前述で解説した失敗談の特徴をもとに、失敗談の選び方について解説します。

失敗の大きさより、その後の実践や行動から選ぶ

まずは、失敗のスケールよりも、その後の実践や行動から選ぶことが重要です。

失敗そのものは、「きっかけ」として聞いているに過ぎないため、失敗の大きさではなく「失敗から得た教訓をどのように活かしているか」に焦点を当てましょう。

些細な失敗であっても、大きな気づきにつながる場合には、高評価が得られます。

業務や会社の風土に合った失敗談を選ぶ

次に、面接先の業務や会社の風土に合った失敗談を選ぶことです。

連携が必要な部署であればコミュニケーションの学びというように、自分の希望する部署の業務内容に合わせて失敗談を選びましょう。

困難を乗り越えた方法が、業務で活かせるイメージとつながるエピソードであるほど、高い評価を得やすくなります。

面接で失敗談を伝える際のポイント

失敗談を伝える場合には、その内容だけでなく伝え方も重要です。

ここからは、面接で失敗談を伝える際のポイントについて解説します。

結論を最初に話す

失敗の内容の結論から伝え、失敗の背景や原因、失敗に対する自分のアクション、失敗から学んだこと、仕事で活かす方法のアピールの順で説明します。

全体を通して、「失敗→克服→成長」の流れで伝えることで、失敗によってどのように成長したかが伝わりやすくなります。

アピールポイントを入れる

次に、アピールポイントを入れることが重要になります。

失敗時に自分で対応するだけでなく、失敗をリカバリーするために周りに助けを求めたと伝えることで、対人能力やコミュニケーション能力のアピールが可能です。

また、失敗は成長や学びの機会だと考えていることを伝えることで、前向きな姿勢やチャレンジ精神を持っていることのアピールになります。

さらに、失敗を引きずるわけではなく、しっかりと気持ちを切り替えてリカバリーできたという失敗談であれば、臨機応変に対応できる切り替えの早さが伝わり、好印象が期待できます。

面接で効果的な失敗談(新卒)

新卒の人が面接で失敗談を話す場合には、アルバイトや学業、部活での経験が効果的です。

ここでは、それぞれのシーン別に面接で効果的な失敗談について見ていきましょう。

アルバイトでの失敗談

アルバイトでの失敗談を伝える際の具体例は、次のとおりです。

「アルバイト先のコンビニエンスストアで、商品のお弁当を運んでいたら落としてしまった。」
「ほかにもお弁当を落としてしまう同僚がいたため、ミーティングで台車での運搬を提案したところ、ミスをゼロにすることができた。」
「アルバイトでの失敗を通じて、失敗の根源を分析し、自分から発信して変えていくことの大切さを学んだ。」

学業・勉強面での失敗談

学業・勉強面での失敗談を伝える際の具体例は、次のとおりです。

「大学での学業は科目数が多く範囲も広いため、勉強の要領がつかめなかった。」
「自学では、苦手な科目のみに多くの時間を使ってしまった。」
「効率よく勉強を進めるために、各科目の理解度を数値化し、スケジュールを決めて取り組んだ。」
「大学での学業を通じて、計画性と優先順位を意識する重要性を認識した。」

部活・サークルでの失敗談

部活・サークルでの失敗談を伝える際の具体例は、次のとおりです。

「初心者として入部したため、過剰な練習によりケガをしてしまった。」
「ケガをしたせいで、試合には出られず、悔しい気持ちになった。」
「完治後は、週2回は筋力トレーニングをするなどによって基礎体力を付け、自分の体の管理を徹底した。」
「自己管理をはじめてから、ケガもなく技術的にも大きく向上した。」
「部活・サークル活動を通じて、自己管理の重要性に気がつけた。」

面接で効果的な失敗談(仕事)

失敗談として仕事に関わる内容を話す場合には、実際の仕事の場面にもつながる失敗談を選びましょう。

ここからは、具体的な仕事内容につながる失敗談について見ていきましょう。

作業での失敗談

作業での失敗談の具体例は、次のとおりです。

「ゼミで集計ミスを指摘されて、失敗が発覚した。」
「失敗後は、ダブルチェックを依頼したところ、ミスは発生しなくなった」
「ダブルチェックを他の集計や同じゼミ仲間にも横展開したところ、全体の生産性向上だけでなくコミュニケーションの活性化にもつながった。」
「この失敗を通じて、確認のプロセスや情報共有の大切さを学んだ。」

コミュニケーションでの失敗談

コミュニケーションに関する失敗談の具体例は、次のとおりです。

「正確な手順を理解せずに作業を進めたところ、ミスが発生した。」
「先輩や教授は忙しそうにみえたため、質問するのを遠慮してしまった。」
「教授からは、『報告・連絡・相談』の必要性を指導していただき、コミュニケーションの大切さを学んだ。」
「勝手に『忙しそう』と判断せず、自ら積極的にコミュニケーションをとったところ、スムーズに作業に取り組めるようになった。」

研究に対する姿勢での失敗談

研究に対する姿勢での失敗談の具体例は、次のとおりです。

「経験と実績から1人で研究を進めたところ、本来の意図とは異なる方向に進めていた。」
「他のゼミ生は、正しい方向で研究を進めていた。」
「研究に対して自分を過信しすぎていた姿勢を反省し、目的を明確に見定めた上で進めるように改善した。」
「定期的なミーティングによる情報共有で他ゼミ生とも連携でき、同様のミスがなくなった。」

失敗談を面接で質問されたときの注意点

面接で失敗談を質問されたときに備えて、いくつかの注意点を把握しておきましょう。

「失敗談はありません」とは答えない

まずは、「失敗談はありません」と答えないようにしましょう。

嘘をついている、自分をよく見せようとしているなどのように思われ、悪い印象を与える恐れがあります。また、失敗を恐れ、チャレンジ精神がない人だと捉えられるケースもあるため、注意が必要です。

どのような些細な失敗でも、しっかりと活用して、自分の成長をアピールできるストーリーを作りましょう。

単なる失敗談だけを話さない

次に、失敗談だけを話してしまうことは避けましょう。

「失敗しただけ」の話では、面接官にとってマイナスの印象になってしまいます。なぜ面接官がこの質問をしたのか、意図を理解しておくことが重要です。

また、失敗談の内容は短く簡潔にまとめ、失敗との向き合い方や学びに重点を置いて伝えましょう。

まとめ

面接での質問の一つとして、失敗談を聞かれることが多いですが、失敗談を活用して自分をアピールすることが可能です。

自身のこれまでの実績よりも、失敗から学び、改善してきた経験の方が好印象を与えます。「学び」と「今後への活かし方」に重点を置き、より効果的な自己アピールとしましょう。

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